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2024年5月27日 (月)

功あるものには報奨を 得あるものには地位を 与えよ


ある組織で、アイデアマンであり、実行力に長けた者が居たとする。
いくつものミッションをこなし成果を上げる。
それを見て、その人の上司や先輩は、地位や肩書を上げようとする。
ところが、その人はアイデアを出して実現することそのものに喜びを見出していることが多く、出世を望んでいるわけではないことが少なくない。
地位が上がると、やりたいことが逆にできなくなり、その人の幸福感は満たされなくなりやすい。
そうした人には、そのアイデアや実行力に対して何らかの一時的な褒賞を与え、より自由にアイデアを出したり、より柔軟に実行したりできる場所を提供することが大切。

かつてある有名な武将が後世に伝えた言葉がある。
「功あるものには褒賞を、徳あるものには地位を与えよ。」
地位や肩書と功績とは、必ずしも連動させる必要がないという。こうした視点を私たちは忘れがち。

アイデアを出し実行することで人間力が増していく人もいる。そうした人には、時には地位や肩書きを与えることも重要。
何でも一律に物事を見るのではなく、柔軟に柔軟に、ありのままに見つめていたいもの。

人には人のお役目があり、それを見誤ると、組織も個人も不幸になってしまう。

長く続く活力ある組織は、地位と褒賞を上手に使い分けていることが多い。

昨日、ある方の維摩居士の投稿を読み、曼荼羅を見つめていて感じたことを、記しました。

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