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2017年6月28日 (水)

今日(6月28日)は何の日? 宮澤喜一元首相の忌日「官僚出身の最後の首相 切れすぎた叡智が災い」

今日(6月28日)は何の日?
宮澤喜一元首相の忌日

「官僚出身最後の総理」

平成19年(2007年)6月28日、宮澤喜一元首相が亡くなった。戦中戦後は大蔵官僚として、高度成長期は政治家として日本を支えてきた人物である。

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いわゆる頭の良い人であった。ジョークもうまかった。それゆえに、頭の回転があまり早くない人を嫌う傾向にあった。酒乱で有名で、酒が入ると東大卒以外を馬鹿にしたエピソードは事欠かない。それでも彼を支えてきた政治家が多数いたのは彼のカミソリのような知性のおかげであろう。

個人的には彼は、石田三成や、松平乗邑のような官僚オブ・ザ官僚の代表のように感じる。だからこそ彼は首相としてトップに居るより、大蔵大臣などのほうがあっていたようにも思う。命令する人がいて、その人物の言うことを着実に遂行する能力には長けていたように思う。特に池田勇人元首相との二人三脚は有名である。ところが、池田は政治家としては、宮澤よりも大平正芳元首相をかっていた。官僚としての有能さが必ずしも政治家として優れているわけではないことを、官僚出身の池田勇人は知っていたのかもしれない。

宮澤の後、官僚出身の総理大臣は生まれていない。逆にいうと宮澤が残した禍根がそれだけ根深かったのかもしれない。しかし、彼は首相を経験した後に大蔵大臣となり、最初の財務大臣にもなった。こうして総理の後でも他の大臣になれるという風穴を開けたのも、宮澤の知性の鋭さが伺える。

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平成15年(2003年)、小泉内閣の総選挙で宮澤は年齢制限に引っかかり半強制的に引退させられる。その後、急激に衰え、二年後には体調を崩し入院し容貌までもが一変する。そしてその二年後の平成19年(2007年)6月28日に老衰により逝去。享年87歳であった。

遺族は故人の遺志として、慣例になっていた、在任期間1年超の首相経験者への大勲位菊花大綬章の受勲を辞退している。ちなみに彼女の娘婿はアメリカ合衆国のクリストファー・ラフルア元駐日代理大使でありアメリカとは深いパイプがあった。

宮澤は尊敬はすべき人だが、好かれる人ではない。目的のためならば知性で切り刻む傾向があり、情に欠ける感じがしたからだ。その対極にいたのが大平正芳や田中角栄であろう。

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