今日(6月26日)は何の日? 伝教大師最澄最澄師の忌日 「最も澄んだ源流の大乗仏教僧」
今日(6月26日)は何の日?
伝教大師最澄最澄師の忌日
「最も澄んだ源流の大乗仏教僧」
822年6月26日(旧暦弘仁十三年六月四日)、伝教大師最澄が比叡山にて遷化。享年数え五十六歳(満54歳没)。
伝教大師はその名の示すように最も澄んだ方であったように思う。だからこそ後進の弘法大師(空海)に対しても弟子の礼を取ることができたのであろう。そして最も源流の澄んだ方であったからこそ、弟子たちはそれぞれの流れを作ることができたのではないだろうか?鎌倉仏教が花開いていったのも、この最澄師の最も澄んだあり方が基底にあるように思う。円仁・円珍・栄西・法然・道元・親鸞・日蓮等、大きな川を作っていった。
先日調べていて知ったことがある。最澄・比叡山・延暦寺は基本中の基本であるが、実は延暦寺という名前を伝教大師はつけていない。第十代崇神天皇七年に日枝山の山頂から現在の日吉大社に大山咋神が移され、天智天皇七年(669年)には大津京の守護神として奈良の三輪山大神神社より大物主神の分霊を日吉大社の場に勧請された。伝教大師は、その日枝の山に延暦七年(788年)に寺院を建立した。現在の根本中堂の位置に薬師堂・文殊堂・経蔵からなる寺院を建立し、一乗止観院と名付けた。延暦寺の名は伝教大師が遷化されて一年後に勅許されている。つまり伝教大師生前中は一乗止観院が正式名であり、延暦寺は存在していないことになる。これには驚いた。
ちなみに高野山の金剛峯寺は弘法大師自身がつけた名前であり、東寺を教王護国寺と名付けたのは後世の人である。
いずれにしても最澄という人は、純粋に純粋に法華一乗を追い求め、常に経典と向かい合い止観を極めて行った人であることは間違いない。そしてその澄んだ思いが、数多くの傑出した僧侶を輩出していったのであろう。
今日は伝教大師の追福菩提を祈りたいと思う。
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