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2017年6月25日 (日)

今日(6月25日)は何の日? ニューエイジサイエンスの旗手の一人ライアル・ワトソンの忌日 「感性の生物学者」

今日(6月25日)は何の日?

ニューエイジサイエンスの旗手の一人ライアル・ワトソンの忌日

「感性の生物学者」

2008年6月25日オーストラリアを訪問中の生物学者ライアル・ワトソンが逝去した。彼は『スーパーネイチャー』『生命潮流』などで名を馳せたニューエイジサイエンスの旗手の一人である。

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彼には個人的な思いがある。昭和61年(1986年)秋、我が師匠松長有慶先生が中心となって高野山にニューエイジムーブメントの旗手三人が集まった。コリン・ウィルソン、フリッチョフ・カプラ、そしてライアル・ワトソンの三人である。私は当時、高野山大学の学生。師匠に命じられ、別々の日だったがフリッチョフ・カプラとライアル・ワトソンのお二人に高野山の奥の院を案内した。

そのときのワトソンの言葉を今も思い出す。
I feel I feel
彼は奥の院の参道の途中で立ち止まって、両手を広げ、全身全霊で高野山奥の院の霊気を受け取っていた。御廟に近づくに連れ、より強くその行為を繰り返していた。面白い学者だと思った。御廟では合掌をし、私と一緒に祈りを捧げていた。何を祈ったのかと訊いたら「Secret」と笑った。地下法場では何故か身をかがめ、そして共に祈った。帰りもまた手を広げ、一の橋まで歩いていった。とても陽気な人だったことを覚えている。
彼の著作をそれまでに読んでいた。学問的には疑問符がつくことがたくさんあった。ところが彼と触れ合うまでの感想と、彼と共に奥の院に赴いてからの本への感想は大きく変わった。そのときに、「私の研究(学問)は、自分が感じているものを追うものである。」と彼は教えてくれた。彼が表現したかったのは学問ではなく真理の追求であることを知った。
もちろん彼のいう「百匹目の猿」「グリセリンの結晶化に関する都市伝説」など学問的には問題がある。しかし、その事実誤認よりも、彼の追い求めるもののほうが大切であることを知ってからは、彼の本は全く異質なものへと変化していった。彼のそのアプローチは、その後の私の考え方に大きく影響を与えてくれた。

その彼が平成20年(2008年)に亡くなった。新聞に小さなニュースが載っていた。私は一つの時代が過ぎ去ったことを改めて知った。あのときの思想的な実験を次に繋いでいきたいとその時感じた。

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その翌年の平成21年(2009年)6月25日は、チャーリーズエンジェルのファラーフォーセットと、マイケルジャクソンが亡くなっている。彼らについては、何かの機会に。

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