今日(6月21日)は何の日? 織田信長とマキャベリの忌日 「目的のためならばあらゆる手段を講じる 時代の改革」
今日(6月21日)は何の日?
織田信長とマキャベリの忌日
「目的のためならばあらゆる手段を講じる 時代の改革」
1527年5月に神聖ローマ皇帝兼スペイン王カール5世がローマに進行。教皇領を略奪し、メディチ家もフィレンツェから追放されてしまう。メディチ家に仕えたマキャベリも追放され、6月21日、満58歳で逝去した。マキャベリズムの語源となったマキャベリは『君主論』を執筆。目的達成のためならばありとあらゆる手段を取ることを推奨した政治書である。
日本でマキャベリズムを体現したのは、なんといっても織田信長であろう。戦国の世に終止符を打つために、旧弊と戦い打破することに務めた。宗教的権威を政治の場から排除し、軍隊を常設軍とした。これはまさにマキャベリズムそのものである。
その信長は1582年6月21日(旧暦天正十年六月二日)に本能寺の変で薨去した。偶然にもマキャベリの死の55年経った6月21日ことであった。
二人を語るとあまりにも長くなるので割愛する。
為政者が国を治める上で、大きな改革をする上で、マキャベリズムが必要なときもあり得る。時代背景を考えると、必ずしもそれを否定する気にはなれない。個人的にはマキャベリズムは好きではない。それでもなお、大きく土地を離れた場所で、マキャベリの思想を体現した織田信長の改革力の凄さには脱帽である。彼の善悪は今の時代の倫理観ではとても測れない。
目的を最重要視し、手段を考えないこの考え方は、もちろん今の時代には使ってはならない方法論であることは間違いない。
今日はマキャベリの著作をどれか読んでみようと思う。
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