今日(6月20日)は何の日? スウェーデンの貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルセンの忌日。 「民衆の残虐性を体感した悲劇の貴族」
今日(6月20日)は何の日?
スウェーデンの貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルセンの忌日。
「民衆の残虐性を体感した悲劇の貴族」
池田理代子原作『ベルサイユのばら』で、マリー・アントワネットの恋人となったフェルゼンのモデルとなった人物である。
『ベルサイユのばら』のようにフェルゼンはマリー・アントワネットに生涯を捧げた。カール13世の妃であり、日記で有名なヘートヴィヒ・エリーザベト・シャルロッテ・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゴットルプ(彼女は1818年6月20日が忌日)との浮名もあったが、数ある結婚話を断り生涯をマリー・アントワネットを愛したという。ルイ16世夫婦を助けようとするが、それに失敗。最愛の人マリー・アントワネットは処刑台の露と消えてしまう。それからのフェルセンは人が変わったように民衆を憎むようになった。圧倒的な歓迎で迎えられたマリー・アントワネットが、民衆によってギロチンに掛けられてしまった現実は彼を猜疑心へといざなってしまった。そしてスウェーデン軍の元帥として民衆に圧政を敷いていく。彼は民衆を憎み、民衆も彼を憎むようになる。そして王太子の葬儀の日に、その場に表れたフェルゼンを民衆が襲う。その場に居た近衛連隊はそれを制止せず、フェルセンは惨殺されてしまう。遺体は、全裸で側溝に投げ捨てられた。この。偶然にも事件が起こった6月20日は、19年前の1791年にフェルセンがルイ16世とマリー・アントワネット夫婦をパリから逃そうとしたヴァレンヌ事件が起こった日であった。
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