今日は何の日? 4月27日 松下幸之助翁の忌日 古人の跡を求めず 古人の求むるところを求む「」
今日は何の日?
テーマ「古人の跡を求めず 古人の求むるところを求む」
平成元年(1989年)4月27日、松下幸之助王が冥土へと旅立った。昭和天皇が崩御された年のこと。一つの時代が大きく変化したと感じさせられる逝去であった。
松下翁は「経営の神様」と言われ、日本を代表する経営者。現在のパナソニック(旧松下電器グループ・ナショナルグループ)の創始者。
『人生心得帖』『商売心得帖』などの心得帖シリーズをはじめ大きの著述もある。単純な経営者ではない。深い思想に裏付けされた感覚は今も見習うところが少なくない。
ただ、それがパナソニックを苦しめてしまったのも事実。だからパナソニックは世界のパナソニックから後退してしまった。
日本の経営者を硬直させてしまったのも事実。だから日本の経営陣が皆おかしくなってしまった。
彼があまりにも偉大であったがゆえに、「水道の水のように」という戦前までの日本人が求めていたものを基盤とした考え方から、後継者たちが脱しきれなくなってしまった。
おそらく松下翁自身はそれが見えていたのであろう。だからこそPHP研究所や松下政経塾を立ち上げたのではないかと思う。
それとても今はしっかり機能しているかどうかは分からないが、すくなくとも、両者とも現代社会に大きな影響を与えているのは事実である。
個人的には若き日に『人生心得帖』を読んで、その深い思想に強く影響された。
松下王は偉大であった。それゆえに、彼の言動を真似たり、彼の言葉尻にとらわれたくはない。
彼を突き動かしていた深い思想に共鳴し、現代または未来のあり方に沿って、その思想を活かしたいものだ。
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