今日は何の日? 4月19日 二代目桂枝雀がこの世を去った。平成11年(1999年)のことである。
今日は何の日?
平成11年(1999年)4月19日のこの日、二代目桂枝雀がこの世を去った。
三代目桂米朝の弟子で、上方落語を代表する噺家であった。
彼のスタイルは独特で、大爆笑が伴った。徹底的に笑いを研究した人でもある。「緊張と緩和」、「ドンデン」「謎解き」「へん」「合わせ」が笑いの起きる場所、「閉じ」「開き」など理論を追求した人でもある。持ちネタも60に限定し、古典をとことん追求した。そして英語の落語。
そんな努力と天分の両方を持ち合わせていたからか、強度の鬱症でもあったという。そして鬱状態から状況が好転したときに、自ら命を断ってしまった。
今でも彼を思い出すと、あの独特な軽妙でありながら古典で裏打ちされた安心感という相反したものが一人の人格の中にあったことが思い出される。その相反したものが彼の中のエネルギーであったのかも知れない。もしそうだとすると、芸への没入こそが彼のエネルギーであり、そしてそのエネルギーが激烈であったればこそ彼は自分の身を燃やし尽くしてしまったようにも思える。
彼の逝去はあまりにも早く突然で痛すぎた。だからこそ、彼が残した言葉を大切にしたいと感じる。今日は彼の著述とCDまたはDVDを購入しようと思う。
| 固定リンク
« 今日は何の日? 4月18日 平和を希求した、アルベルト・アインシュタイン博士と山本五十六旧大日本帝国連合艦隊司令長官が亡くなった日。 | トップページ | 今日は何の日? 4月20日 昭和天皇が最も信頼した、平和を望む海軍軍人であり政治家であった人物。「米内光政」 彼が逝去した日。 »
コメント