今日は何の日? 「異なる意見を大切に」 1891年4月24日 近代ドイツ陸軍の父大モルトケが逝去する
今日は何の日?
テーマ「異なる意見を大切に」
1891年4月24日のこの日、ヘルムート・カール・ベルンハルト・グラーフ・フォン・モルトケが逝去した。「大モルトケ」と呼ばれた人物である。
プロイセンの軍人で、統一ドイツをもたらしたドイツの英雄。軍制改革をおこない、「近代ド
イツ陸軍」の父と呼ばれた。
モルトケは順調に昇進したわけではない。しかし、地図作りを偶然にも極めた為に、参謀本部で大活躍する。
政治はビスマルク、軍事はモルトケと、互いに相手を信頼した。ただし、規律正しいモルトケに反し、規律破りの多いビスマルク。二人はあまり仲の良い関係ではなかったらしい。それでも、互いの領分には口を出さず、全面的に信頼して居たという。そしてモルトケは軍部においても他者の意見を大切にした。
今の政治的指導者の中で、こうした関係である人は稀。個性の違うもの同士が、個人的には仲が良くなくとも、国を互いに守ろうとして協力すると、幅広い体制が生まれる。
だからこそプロイセンは統一ドイツを成し遂げたのではないだろうか?
第一次世界大戦や第二次世界大戦の時に、この二人のような器量の大きな人物が上に立てなかったドイツは敗戦の道を歩み苦しんでしまった。
モルトケにも色々問題はあったと思う。しかし、彼の持つ寛容性や知性を大切にしたい。
「自分と意見の異なるものの意見を大切に」これが今日のメッセージ
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