今日は何の日? 3月18日「電卓が日本で発表された日」電卓に、道具とは何かを考えさせられた
今日は何の日?
昭和39(1964)年の3月18日
早川電機(現在のシャープ)が
トランジスタ530個を用いて
コンペットCS-10Aという名称の電卓を発表した。
重量は25kg、
サイズは42cm×44cm×25cm
今のパソコンよりも大きなものであった。
価格も53万5千円、
当時は大卒の初任給平均が2万1千500円
半端なく高額なものであった。
あれから五十年以上経ち
使いやすい大型の電卓 カシオMW-12GT
14cm5mm×10cm3mm×3cm
重さ 110g 価格1200円と比較すると
サイズでは体積が1/100以下
重さは1/200以下
値段は1/400以下
現在の大学卒初任給は203,400円なので
当時より今は9倍以上
つまり物価を平行移動させると
価格は1/4000以下となっています。
50数年の間に
消えることなく存在し続けている電卓は
そろばんや計算尺などの地位を完全に奪いました。
計算尺は今の子どもたちは全く知りませんし
そろばんも殆どできない子達が多い現代。
とても便利な機械のの発展は
物質文明を大きく発展させる
原動力になったと思います。
しかし、一方で人間の感性が
そのために鈍ってしまったのも事実です。
そろばんや計算尺に戻せとはいいませんが
そろばん式の暗算はとても大切に思います。
電卓という大革命が発表された今日だからこそ
電卓のようなものによって
過去の遺物となってしまった道具や
鈍ってしまった私たちの感性に
思いを馳せてみたいと感じます。
電卓はとても大切な道具。
しかしその道具は使用すべきものであって
その道具に支配されてはならないように思います。
道具とは何なのか?
その根本まで見つめてみるのも
この世のあり方を
ありのままに観みつめることにも
役立つのではないでしょうか?
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