今日は何の日? 3月16日「アドルフ・ヒトラーが再軍備宣言」あらゆる過去の事象は内なる自分を磨く道具となる
今日は何の日?
1935年、前年に総統(首相と大統領を兼務)となり、ドイツの独裁者となったアドルフ・ヒトラーが、ヴェルサイユ条約を破棄して再軍備を宣言した日。
個人的に私はヒトラーが好きではありません。独裁に対しては深く疑念を持っています。その上で、以下の文章を書きます。誤解がないことを祈ります。
ヒトラーは、平和憲法であるワイマール憲法下で誕生した独裁者です。なぜあれほど優秀なドイツ国民が、ヒトラーのような独裁者を産んでしまったのでしょうか?
やはりそれは第一次世界大戦終了とともに敗戦国であるドイツを追い込んでしまったヴェルサイユ条約に大きな問題があったように思います。莫大な賠償金を強要され、フランスやポーランドなどに領土を割譲し、ライン河以西は非武装化とし、国際軍備監視団の受け入れ、更に骨抜きにしてしまうほどの軍事制限。左に振れれば右に振れるのは当然の出来事で、ドイツ国民はハイパーインフレで疲弊しきっていました。そこへ国を強くするぞと宣言したカリスマ的な演説者が現れたのですから、これはなにもドイツ国民でなくとも同じ方向に向かったのではないかと思います。
たとえればいじめっ子や喧嘩に強い暴れん坊をみんなで叩きのめして、その強いやつからあらゆるものをむしり取っていったようなもの。
なぜドイツがナチスによる独裁の道を選んでしまったのか?
ナチスの暴挙は論外として、ドイツを追い込んでしまった側に問題はなかったのか?ここも深く反省しなければならない気がします。
ヒトラーが再軍備化をしたこの日だからこそ、国レヴェルの出来事を象徴化し、個人レヴェルのものへと考える必要があるように思います。
私達自身が、周りをかつてのドイツのように追い込んでいないのか?
私達自身が追い込まれて反撃しようとしていないのか?
もっと極端に言うと表に顕れている自分が、内に潜在化している自分を追い込んでいないか?
今朝は祈りの中で、こうしたことを観つめようと思っています。
「あらゆる過去の事象は内なる自分を磨く道具となる」
最近特に感じていることです。
写真は、銃弾が打ち込まれたベルリンのアパートメント。
そして第二次世界大戦で亡くなった人たちへの慰霊碑。
ドイツはこうしたものも象徴として大切にしています。
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