できる人とできない人の差は、できる人は自分にできることをし、できない人は自分にできないことばかり目を向けて出来ることをしない
ある方から、かつて教えられた言葉があります
「確かロマン・ロランが言っていた内容だと思うが、できる人とできない人の差は、できる人は自分にできることをし、できない人は自分にできないことばかり目を向けて出来ることをしないことだ。」
告白すれば昔の自分はできないことばかりを妄想していました。自分の実力をある意味過信していましたし、現実の自分を否定していたのだと思います。
ところが仏教を深く学ぶうちに、密教の修法を重ねるうちに、お釈迦さまは、世の中は思うようにならないことばかりだから、まずは自分にできることを見極め、それに専心するようにということを対機説法で伝えていたことに気づきました。
弘法大師もできることを最大限におこなわれていたように感じます。
そのことに気づいてからの人生は一変。とにかくなんでも自分にできることの限界を見つめて、その限界を少しでも広げられるようにするようになりました。またその枠組みの中で精一杯するようにもなりました。すると、人の評価よりも大切なものが目の前にあることにも気づかされていったのです。
私たちは視界を始め普段の生活の中で自分にできることは何かを意識することはほとんどありません。それを日々の瞑想の中で見極めていくと、逆に自分と他との境が消えていくようです。
限界を知れば限界がなくなる
面白いものです。これを知ってから、本を二冊書きました。今も別のものを執筆中です。また中日文化センターや市の生涯教育で講義もいくつも持つようになりました。
おそらく、これからも今のこの自分の枠組みを見極めて、その枠組みを消すということを繰り返していくと思います。時には辛いことまでも見極めなくてはなりませんが、今は自分の枠組みを見極めることが楽しくて仕方がありません。
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