イヴェントごとでは、テクニックに溺れることなく真の目的を忘れたくないものです。若き大道芸人に教えられたことです。
昔々、といっても10年ちょっと前のこと、知人である一人の若い女子大生が大道芸を始めました。毎年毎年、節分で芸を披露してもらうことにしました。毎年新たな技で、進歩の姿を魅せてくれました。
その技術よりも大切なことを、彼女ことさくらこちゃんから教えられたことがあります。芸のテクニックを磨くことも大切ではあるのですが、それ以上にお客様に喜んで頂く構成をすること、彼女はそこを徹底していました。彼女より技術のうまい大道芸人は何人も居ますが、彼女の構成力は毎年毎年抜きん出ていました。大切なのは自己満足の技術に陥ることなく、見て下さる方々を喜ばせること。今も彼女から教えられたことは、私の指針です。
残念ながら寿のために彼女はお寺の行事からは引きましたが、彼女の紹介により後を受けてくれた大道芸人Kくんは彼女とはまた違った味を出してくれました。彼女の後でやりにくかったはずですが、訪れた信者さんたちを満足させることに関して、彼もプロでした。和物も取り入れてもらい、それがお寺にピッタリ。 Kくんにもさくらこちゃんにも感謝しています。
そういえば、ローリング・ストーンズのコンサートでも同じことを感じました。前座でやった人たちは驚くほどのすばらしいテクニック。しかし、楽器の技量では数段劣るストーンズのほうが人々を魅了しました。ミック・ジャガーは、人を喜ばせることに関して徹底していたからです。これはマドンナのコンサートでも同じことを感じました。
イヴェントをする時、その真の目的は何なのか、ついつい主催者は忘れてしまいがち。その真の目的を常に心においてイヴェントの構成をしたいですね。
Kくんやさくらこちゃんは、そうしたことも教えてくれる伝道師です。 実は今日はKくんの誕生日。そこでちょっと感じたことを記させてもらいました。
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