遊歩和尚のつぶやき 「持たぬがゆえにあらゆるものを持っている BABY METALのニュースを見て」
昨年から、注目していたアイドルグループがあります。BABY METAL。なんと、あのレディ・ガガの前座としてワールドツアーに同行しているそうです。単独公演でもイギリスでは、思わぬ集客とか。
15~16歳の三人の少女たちのプチヘビメタバンド。昨年リリースした『メギツネ』を見た瞬間に「これは世界に売れる」って周りに伝えたほど。ただ意外なほど、周りの人たちには理解してもらえなくて、拍子抜けだったのですが、(^^;
実は、この内の二人が、アニメ『絶対可憐チルドレン』の主題歌を歌っていた可憐Girl'sというグループのメンバーで、この時から注目していました。つまりアニメのチョイオタだからこそ気づいたってわけです。
では、なぜ彼女たちが世界的にイケてるのか?そしてなぜそこに私が気づけたのか?
まずひとつは、日本の少女であるということ。その日本の少女らしさという特徴を、曲に練り込んであるので、音楽やダンス、さらには総合的なパフォーマンスを心身で感じることの出来る人には、とても伝わりやすいと思います。
それと彼女たちのバックバンドが凄い。そのレヴェルは、彼女たちの歌や踊りの稚拙さを見事にカバーしているのです。この主人公の引き立て方が見事としか言いようがありません。
真ん中が多少空でも、周りのエネルギーを惹きこむような存在ならば、周りのエネルギーが強ければ強いだけ、そのユニットはパワーを増します。まさに今来ている大型台風のようなもの。自分の手には持てぬがゆえに、最高のものが周りに集まるという図式。とても面白いです。
よくよく見つめると、曼荼羅の中尊大日如来は無色透明で特徴がありません。至高の存在なのですが、ある意味において空白地帯。しかしそこにはなにもないのではなく、プラスもマイナスもみんな詰まっているのでゼロ地帯。エネルギーに満ち満ちています。だからこそ、自分独りで成り立つのではなく、周りを含めた全体が自分自身となっていきます。なんとなくそれを思い出させてもらえました。
BABY METAL 世界で活躍してもらいたいものです。
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