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2012年3月 1日 (木)

水清ければ魚棲まず 身の丈にあった遊びは大切 「千年先を見つめて(尾張七代藩主徳川宗春物語)」より

前回、公辯法親王を訪ねた通春(宗春)。
続いて六義園の柳澤吉保を訪ねる設定です。

次に六義園の保山(柳澤吉保)を訪ねた。

柳澤吉保:
 「求馬殿、やっと出てこられましたなぁ。」

求馬通春:
 「お耳に入っていましたか、お恥ずかしい。」

柳澤吉保:
 「わしが城の中にいたらこのようなことは止めておりました。
  人は色欲も食欲もあるものでございますれば、
  身丈にあった遊びも必要でございまする。」

求馬通春:
 「保山殿も同じお考えとはありがたい。されど幕閣は。」

柳澤吉保:
 「水清ければ魚棲まず。
 何もかも理屈で片付けると禄なことはございませぬ。
 ゆるりと柔らかく受け止める器があの者達が居ないのでしょう。」

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