水清ければ魚棲まず 身の丈にあった遊びは大切 「千年先を見つめて(尾張七代藩主徳川宗春物語)」より
前回、公辯法親王を訪ねた通春(宗春)。
続いて六義園の柳澤吉保を訪ねる設定です。
次に六義園の保山(柳澤吉保)を訪ねた。
柳澤吉保:
「求馬殿、やっと出てこられましたなぁ。」
求馬通春:
「お耳に入っていましたか、お恥ずかしい。」
柳澤吉保:
「わしが城の中にいたらこのようなことは止めておりました。
人は色欲も食欲もあるものでございますれば、
身丈にあった遊びも必要でございまする。」
求馬通春:
「保山殿も同じお考えとはありがたい。されど幕閣は。」
柳澤吉保:
「水清ければ魚棲まず。
何もかも理屈で片付けると禄なことはございませぬ。
ゆるりと柔らかく受け止める器があの者達が居ないのでしょう。」
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