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2012年3月10日 (土)

「絆」にちょっと待った!原意を知って使ってる? 絆から結びへ転換の時では?

‎3月11日を目の前にして、あえて世間の流れとは逆の話を。
高家次公式ブログの内容を改変。

「絆」にちょっと待った!原意を知って使ってる?
絆から結びへ転換の時では?

若い友人たちと話しているときに
「どうも「絆」という言葉に抵抗感があった。
『きず』と『な』だから、
 原意は、いま使っている意味ではないのではないか?
『糸へん』に『半』も気になる」
では、調べてみようということで、iPhoneの『漢字源』をひいてみた。

1)ほだし。きずな。馬の足にからめてしばるひも。
 また、人を束縛する義理・人情などのたとえ。
2)つなぐ。ほだす。しばって自由に行動できなくする。

とあり、ビックリ。予想以上にマイナスの言葉。
仏教で言う、煩悩の極致のような言葉。
いま多くの方々は原意を全く知らず使っている。
これは私たち宗教者や、国語学者の責任でもある。

そこで、少し考えてみた。
「絆」に代わる、日本古来の良い言葉はないかと。

『古事記』を紐解いたらいきなり出てきた。
「むすび」
タカミムスビ・カミムスビの神々
おむすび・むすんでひらいて・・・などなど
日本人の心の奥底にずっと横たわっている大切な言葉。

お互いが手と手を結んで、お互いに助けあう、ここが大切。
まさに曼荼羅、あらゆるものと繋がっている。

言葉は大切。
何でも安易に用いるのではなく。特にシンボルになる言葉は
原意をしっかりと踏まえた上で使いたいもの。

何かに縛られ、束縛される「絆」ではなく
あらゆるものとゆるやかに繋がっている
「むすび」という言葉を大切にしたいもの。

東日本大震災は、大きな災害であったと共に
私たちのこれからをうながす大きなシンボル。
ここでがんじがらめに土地や人に縛られて生きていくのか
お互いが手に手をとりあって生きていく
だからこそふるさとは大切として生きていくのか
どちらを選ぶのかで未来は大きく変わる。

3月11日に犠牲にあった方々を思えばこそ
今の自分や周りを大切にしたい。
絆から結びへ、大きく転換していきたいもの。

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