「千年先を見つめて」の言葉 学問とは 諸芸とは
尾張藩四代藩主徳川吉道が、
常に夕餉を共にする萬五郎通春(宗春)に
ある日、語り聞かせる場面です。
徳川吉通:
「学問はな、このようにしてよくよく考えることだ。
ただ書を読むだけでは単なる物真似にすぎん。
自らの血となり肉となるまで熟慮し自問自答することだ。」
萬五郎通春:
「はい。」
徳川吉通:
「学問と同じようにな武芸も含め、芸と名のつくものは奥が深い。
少しできるようになったからと言って名人ぶってはならぬ。
兵庫(柳生厳延 新陰流八世)より連也斎殿のことをよく聞かされる。
連也斎殿(尾張柳生)は、死を間近にしても、
道場にて三日前の自分と対峙したという。
諸芸を修めるものは、かくありたいものだ。」
| 固定リンク
コメント