相撲 武道 の心得 「千年先を見つめて(尾張七代藩主徳川宗春物語)」より
江戸時代まで、宮中の相撲節会を差配したのは半家の五條家。
五條家は為長の次男高長を祖とし、菅原氏は野見宿祢を祖としている。
野見宿祢は、当麻蹴速と相撲を取って勝った伝説的な相撲巧者。
その五條家当主五條為範と、萬五郎通春(宗春のやり取り)を設定しました。
五條為範:
「萬五郎殿は、何故に相撲が大切だと思われるのか?」
萬五郎通春:
「相撲は勝負事ですから勝たねばなりませぬが、
かと言ってなんでも勝てば良いのかといえばそうではありませぬ。
正々堂々とぶつかり合い、己の持てる力を出し、
また相手の持てる力を最大に出し合い、、
周りの観衆や神々の威力を高めるものと存じまする。
五穀豊穣、子孫繁栄、天下泰平に繋がるものかと。」
中略
五條為範:
「何事も策を弄して勝つことよりも、互いを研鑽し伸ばし合うこと、
これを常に心に置いて下さいませ。」
萬五郎通春:
「互いに研鑽し伸ばし合う。」
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