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2011年6月 4日 (土)

愛媛県の伊方原発付近で確認されたプルトニウムに関する質問への、愛媛県からの回答

愛媛県に、伊方原発付近で確認されたプルトニウムに関して質問をいたしました、
愛媛県から回答がありましたので報告させていただきます。

原文をそのまま掲載してあります

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環境省登録環境カウンセラー
 北川 宥智 様

 お世話になっております。
 愛媛県環境政策課でございます。

 このたびはメールをいただき、誠にありがとうございます。
 ご照会いただきました件につきましては、以下のとおりご回答させていただきますので、よろしくお願いいたします。

1)5月30日までのホームページでは5月10日の海水下の泥から検出されたプルトニウムに関しての記述がありましたが本日の段階で突如削除されています。
 なにか問題があるのでしょうか?
 削除の理由をお教えください。

 愛媛県では、東京電力㈱福島第一原子力発電所で発生した原子力災害を受けて、モニタリングを強化し監視を行っています。環境放射線線量率、大気浮遊じん(塵)、降下物及び水道水につきましては、毎日ホームページに結果を掲載するとともに、トップページの記載内容を更新しております。
 ご指摘のありました土壌及び海水からのプルトニウム検出につきましては、「伊方発電所の通常調査における人工放射性物質の検出状況」の「速報値」のPDFファイル中に現在も掲載しております。
 なお、より分かりやすくご覧いただけるように、ホームページの記載方法を一部変更させていただきました。

2)たとえ微量であるとはいえ人工物質であるプルトニウムが検出されたということは必ず原因があるものです。
 ・福島原発のもの
 ・伊方原発のもの
 ・広島や長崎の原爆のもの
 ・中国などの核実験の物
 どれが原因なのか調査をされているのでしょうか?

 本調査につきましては、伊方原子力発電所周辺の環境保全を図るとともに、公衆の安全と健康を守るため、伊方発電所からの放射性物質による周辺環境への影響等を評価する目的で実施しているもので、通常は四半期毎にとりまとめ、専門家の意見を聴いたうえで公表しているものですが、今回の福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、愛媛県が実施した調査において人工放射性核種が検出された場合には「速報値」としてホームページで公表させていただいているものです。
 このため、正式な原因調査につきましては、四半期報をまとめた段階で公表させていただきますが、暫定的な評価としましては、1)でご回答しましたファイルに記載しておりますとおり、土壌、海水のプルトニウム-238、同-239+240は、福島第一原発事故以前から継続的にこれまでにも確認されているものであり、同位体比(プルトニウム-238/プルトニウム-239+240)の状況からも、過去の大気圏内核爆発実験に起因しているものと考えられます。
 また、今回の検出値は、福島第一原発事故以前の測定値と同程度で、ごく微量であることから、人体に影響はないものと考えております。

3)昨日のホームページからの削除は知事はご存知なのでしょうか?
 この時期に、あのように記事を削除されると逆に風評被害が増大します。
 ネットの世界では情報を隠すことが最も風評を産むからです。
 お手数をおかけしますが、もう一度内容を再掲していただくか削除をされた理由をお知らせいただければと存じます。

 1)でご回答しましたとおり、これまでの調査結果につきましては、プルトニウムに係る記載を含めまして、ホームページ上から削除しておりません。
 愛媛県では、今後とも毎日、監視調査の結果を公表して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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愛媛県 県民環境部
 環境局 環境政策課

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