党議拘束の問題点
少し算数をします。
ABCDEという政党があり
A=60%
B=35%
C=3%
D=E= 1%
という構成だったとします。
またA党はWXYZというグループに分かれ
W=10%
X=10%
Y=20%
Z=60%
という人員構成だったとします。
ここでZグループの構成員がある法案を提案します。
Zグループの中で話し合われ
Zグループの60%が賛成で、40%が反対しました。
しかしグループ拘束で、Zグループは全員賛成となります。
これを党の会議にかけ
Zグループ以外は反対しますが、
Zグループの賛成多数で議決され、A党全員が党議拘束されます。
本会議に出るとA党の以外は反対しますが
A党の多数で法案は成立してしまいます。
これはどう見てもおかしいですね。
もし実際に自由投票にした場合、
賛成は全体の21.6%の賛成で、78.4%の反対となり
この法案は確実に廃案になるはずです。
これが国民の声を反映した数字。
しかし党議拘束をかけると、
60%が賛成して、40%が反対と、大逆転が起きてしまいます。
この数字のマジックを一番良く知るのが小沢一郎氏。
ですから数に徹底的にこだわっているようです。
国会議員は、国民により選ばれた人達。
その人達は自分の意志で一票を入れて当然。
本来は自由投票こそが当たり前。
でも多くの国会議員は
党議拘束を掛けることじたいが問題だとは理解していません。
ここが組織の論理です。
一人ひとりが責任をもって議員をする。
一人一政党であり
法案によってグループを作り合従連衡する
こういう形であれば
民主党も労働組合に牛耳られることはないでしょうし
自民党も経団連のようなグループに牛耳られることはないと思います。
でも党議拘束をしない政党
こんな政党を作る勇気のある人は居ないのでしょうね。
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