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2010年11月30日 (火)

尾張藩七代藩主徳川宗春公の真実(3-03)『温知政要』三条 冤罪は国の恥 罪科はとことん調べつくせ  原文と現代語意訳

第三条 冤罪は国の恥 罪科はとことん調べつくせ

<原文>

一国政の中に
 万一あやまりたる事有ありても
 忽あらため直す時は
 本理にかなひて
 其あやまちも消
 宜しく成事也
 只刑罪の者は
 一旦あやまりて後には
 何程悔ても
 取かへしのならぬ事なれは
 吟味の上何篇も念を入
 大事にかくへき事也
 たとへは千万人の中に
 壱人あやまり刑しても
 天理に背き
 第一国持の大なる恥なり
 不孝不義
 并人を殺せし類は
 其罪顕然たれとも
 それさへ随分念を入れしまして
 紛はしき罪科数々あるものなれは
 何程も心を砕き
 誰人にも尋ね問て
 仕そこなひなき様に工夫すへし
 勿論夫ゝの小過に至るまて
 とくとあたるように勘弁すへし
 平生よろしからぬと思ひたらむ者は
 猶更心を用ひ
 正理にたかはぬ様に
 取あつかふへき事也
 常々の好悪微塵にても萌すは
 比興至極
 言語に述られぬ浅ましき事なり


<現代語意訳>

国政の中で
万一失敗したことがあっても
すぐに改め直せば
本来の道理にかなって、
その過ちも消え
うまくいくものだ。
ただし、刑罪の者については
一度、間違ってまった後は
どれほど悔やんでも
取り返しのできないことであるから
吟味の上、何度も念を入れ
慎重にしなければならない。
たとえは、千万人の数多くの中で
たった一人誤って刑に処しても
天の道理に背いたのであり
第一に国持大名として大いなる恥である。
不孝者や道から外れた者、
ならびに人を殺すような者は
その罪はあきらかだが
それさえも念には念を入れて
紛らわしい罪科も数多くあるものだから
何度も何度も心を砕いて
様々な人に相談して
しそこないのないように
工夫すべきである。
もちろん、それぞれの小さな過ちまでも
しっかりと対応ができるように
よくよく考えなければならない。
日頃から、よろしくないと思われる者には
なおさら気をつけて
正しい道理から間違わぬように
取り扱わなければならない。
常々に好き嫌いを
ほんの僅かにでも起こす者は
あまりにも下品で卑しいことであり
言葉にならないほど見苦しいことである。

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