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2008年4月20日 (日)

気づいたことを伝えるか否か

中学校時代に叩き込まれたことがある。

調子の悪いときこそ良き点が分かり
調子が良いときこそ悪い点が分かる。

その視点が今も残っている。
ハンドボール部の伝統に教えられた視点だ。
そのために、今もそうした見方をしてしまう。

昨日今日と、桜丘中学のハンドボール部の練習試合。
(男子は今日は練習)
昨日の二・三年ともに女子は調子が悪かった。
しかし、ところどころに光を見出した。
試合終了後、コーチや顧問の先生より注意を受けた。
かなり厳しいものだった。
そして、その厳しさが今日の結果に現れた。
その点、昨日の調子の悪さが吉に出た。
一方、今日は調子が良かった。
二年女子などは今までにない積極的なプレー。
まさに光明を見出した。
しかし、三年に対しては、なぜか疑問に残ってしまった。
走っている、シュートを打っている、
パスも回っている。でも???なにか変・・・・。
そこで、スコアブックを見た。
そして気づいた。
誰がどこに打ったか分かるスコアを二年生につけさせている。
何本打ったとか、何本決めたと言う数字ではなく
どういうシュートが良かったかを確認するためのもの。
そのスコアを見て愕然としてしまった。
あることに気づいてしまった。

しかし、今日の皆は喜んでいるし、
この雰囲気を壊せない。
伝えるかどうしようか、迷っていた。
エースの生徒にそれを伝えようとして
練習に入ろうとしたら
その練習を断られてしまった。
なにか表情が暗く、すねていた。
直前に、ハンドと関係のない余分なことを
私が言いすぎたからだろう。
失敗をしてしまった自分がそこに居た。
これで伝えることができなくなってしまった。
しばらく黙っているしかない。

気づかなければ気づかぬほうが楽かもしれない。
それでも気づいてしまうことが多々ある。
黙ってそれを見ていればいいかもしれない。
しかし、黙っていて良かった経験はほとんどない。
今日はたった二試合しか見ていないが
気づいてしまった。
しかし伝えることができなかった。
その伝えるチャンスを失ったこと事態に意味があるのか?
この一週間、私は自分自身の中で
自問自答を繰り返すことになるかもしれない。
しかし、話す機会を逸してしまった事実を受け止め
今回のことは敢えて黙してみようと思う。

男子の練習、人数が少ないながらも
今日はよく練習できたように思う。
一人ひとりに収穫があったことを確かめさせてもらった。
こうした収穫を次につなげていけるように
見て行ければと思う。
男子に関してはほぼ気づいたことを今日は伝えられた。
こちらはホッとした。
ただまた明日からは異なっていく可能性もある。
今まで何度も何度も黙らざるを
得なかったことが多々あるのも事実。
だから安心はできないが、
それでも一人ひとりが大きく伸び始めたことには
笑みがこぼれる。


気づいていても知っていてもいえないことは多々ある。
たとえば教育の世界もそうで
進学学習塾の裏側を見てきてしまった私には
どんなに体裁を取り繕っても
その根底にあるものが見えてしまう。
しかし、一般の人にはそれが見えない。
お寺の世界もそうで
その裏側にあるものを知っていると
気づいてしまうことが多々ある。
学校のことも、部活のことも、政治のことも、経済のことも。
しかしどれも気づいたからといって
すべて言えるかどうかは難しいところ。

きょうは、その命題を突きつけられたようだ。
これも大きな命からの宿題かもしれない。
こうしたことに気づかせていただくことが
やはり僧侶としてのこの世での役目。
大きな命に深く感謝したい。

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