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2008年3月14日 (金)

『パラダス鎖国』

『パラダス鎖国』について。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756151337/prpmenade-22

著者は海部美知。
本人は謙遜して子育て中の主婦と自己紹介している。
しかし、一橋大学卒業後、ホンダで初めての女子総合職として入社。
その後はスタンフォード大学でMBAを取得し
シリコンバレーに在住しながら、
携帯事業に携わっている猛者でもある。

この本は内容は深い。

一見すると、日本は住みやすい状態になっているが
そのために鎖国状態になっている部分が少なくない
という内容が鏤められている。
彼女はそれを「パラダイス鎖国」と呼ぶ。

その負の部分を政府が安直に手を出すことには反対し
まずこのパラダイス鎖国状態を知る必要を説く。
このままで良い筈がない。
かといって劇的なドラスティックな変革をも
彼女は賛成していない。
江戸時代末期の黒船に喩えて
改革者を異端視し排除するのではなく
それらを受け入れ
緩やかな開国へと導くことを
彼女は提言する。
新たな道を軽やかに進めることを勧めている。

正直言って、この本の文体は私はあまり得意ではない。
すこし硬い印象を受ける。
時折、止まってしまう自分が居た。
読んでいる最中は結構苦痛であったが
後には、その止まってしまうことが
ゆっくりと考える時間を与えてくれたことを知る。

この本は現状認識の書であると同時に
次なる世界をどのように生み出していくかの提言書でもある。
著者は、問題の根深さを認識しているが
シリコンバレーから
祖国日本への応援歌を紡いでいるように感じた。

お勧めの一書だ。

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