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2008年3月17日 (月)

チベット暴動 暴力では根本解決にはならない

チベット暴動。

今からに十数年前のもあった。
一回目は、そのおかげで私のチベット渡航が中止になった。
学生時代にちべと関連の研究をしていた。
ある日中国政府の文物管理委員会の方と知り合い
そのおかげで行くつもりになっていたのだが・・・。

そして二回目の暴動の際は、
今は鹿沼のあるお寺の住職をしている親友が行っていた。
心配をしたが無事に戻ってきた。

今も覚えているのは
パンチェンラマが亡くなった時のこと。
大きな火種が一つ生まれたと
私は言っていたのだが
その当時、それを理解してくれる人は
高野山では我が師匠くらいだった。
そして結果、本来のパンチェンラマは中国政府によって
家族ごと誘拐され
今はどうなっているのか分からない。

今回の暴動。
北京オリンピックもあり
かなり政治的な陰謀を感じる。
それは誰が仕掛けたのかはわからないが
少なくともダライラマ14世ではないと思う。
今の彼は一僧侶であろうとしている。
政治から身を引き
純粋に僧侶たらんとしている。
ノーベル賞を取ってからの彼は大きく変貌した。
それまでの彼は自分の宗派のゲルックに忠実であり
他者を認めないことが多くあった。
しかし今は、他の宗教さえも認め
まずは自分に縁のあった宗教を信じなさいと勧めている。
本当の意味で、密教を信望されているように思う。
中国政府とも、折衷案を上手に考えていたようだ。
しかし、中国政府はダライラマを敵視した。
また中国を嫌う連中はダライラマを政治的に利用してきた。
その二つの勢力の対立が
今回のチベット暴動の底にある。

もちろん、中国の共産党政府が
かつてチベットを侵略したことには違いない。
歴史的にも民族的にも、チベットは独立国家であり
漢民族国家とは一定の距離を保っていた。
その侵略を侵略と認めない頑なな態度。
これは、日本に対する中国の態度と関係している。

日本を侵略国家と非難してきた中国政府。
しかし、自分たちもまた侵略国家であった。
いじめっ子がいじめられっこであり
いじめられっこがいじめっ子である
昨今の世相と合い通じる。
政府も個人も、まだまだこの時代において
成熟していないのかもしれない。

中国もチベットも、そして日本も
もっと良い意味で大人として
生きていかねばならない気がする。

暴力では心の底からは解決されえないこと
どこの国もまた、もっと知る必要がある。

人間の未成熟さ
やはり私たち宗教者の責任だと痛切に感じる。

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