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2008年2月13日 (水)

五大祭りを考案中

高家寺のお祭りを考案中。
密教の教えを具現化しなければ意味がないし
かといって、小難しい屁理屈ばかりでは
参加者が楽しむことができない。
このあたりの見極めが重要なポイント。

以前より、四季のお祭りをしたかった。
これは12年前に高家寺に入ったときからの希望。
春夏秋冬。
ちょうど立春の前には節分火祭りがあるし
立秋の前にはお施餓鬼水の祭りがある。
残すは立夏の前と立冬の前。

水と火・・・・
五行説の木火土金水に当てはめて節分はできている。
偶然にもお施餓鬼は水を使っており
夏の溜まりすぎた火のエネルギーを鎮火させるのに
水はうってつけ。
五行説では意味合いができている。
しかし、これは本来は密教のものではなく
陰陽道のもの。
陰陽道を無視せず、
しかしベースは密教でなくては
高家寺でお祭りをする意味がない。
ここで、練り直す。

W師とも相談。

そこで一案を作り上げる。
五大祭りと銘打つ。
五つの大きな祭りという意味と
密教の五大を掛詞にしたもの。
五大とは地水火風空。

そこで以下のようなお祭りを考えてみた。

<地>
12月30日に毎年行っている餅つき。
晦日大地の玄米餅つき。
鎮守様を本尊とする地の祭り。
新年を迎える行事。

<水>
8月15日に行っているお施餓鬼。
過去・現在の「いのち」に感謝し供養するもの。
観音菩薩を本尊とする水祭り。
秋を迎え行事。

<火>
2月3日に行っている節分星祭。
大護摩や火渡り、豆まきなど。
不動尊を中心に行う火祭り。
春を迎え入れる行事。

<風>
ゴールデンウィークあたりで風の花祭り。
お釈迦様の旧暦の降誕会がこの頃。
花が美しくなる季節。
扇子や団扇など夏越えのアイテムを使う。
夏の暑さを越えていく元気を養う行事ともいえる。。
釈尊や弘法大師を本尊にする風祭り。
夏を迎え入れる行事。

<空>
11月初旬に行う歓喜の祭り。
大聖歓喜天すなわち聖天(しょうでん)さまのお祭り。
お饅頭とお酒を用いるお祭り。
冬を迎え入れる行事。

五大は五智・五仏なども意味し
すべてのいのちがここに納まっている。
この五つのお祭りに参加することで
自分の「いのち」を含め
すべての「いのち」を最大限に生かすという意味がある。
わが師が30年前に提唱した
「生かせいのち」
を具現化したお祭りでもある。

まだまだ詳細は詰めなければならないが
およそこんな方向で進めて行き
参加した人が、この世界で思い切り生きていく
原動力になってもらえると嬉しい。

釈尊や弘法大師のように
目覚め気付いて、この世界をありのままに
皆と共に進んで行きたい

その願いを込めた行事を
皆で作り上げ
楽しんでいっていただけると嬉しい限りだ。

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