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2008年1月15日 (火)

『当たって砕けろ! ~じゃあじゃあ~』を読み、刺激を受ける

鼻かぜがひどく、事務作業に集中できない。
うーむ。
そこで、節分の準備はあるが、それを置いておいて
最近手に入れた本を読んだ。

『当たって砕けろ! ~じゃあじゃあ~』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4784506241/prpmenade-22

久保 弘毅: 当たって砕けろ!―じゃあじゃあ

久保 弘毅: 当たって砕けろ!―じゃあじゃあ

あの宮﨑大輔の恩師である
大分国際情報高校のハンドボール部の名物監督
冨松秋實の半生記。
元々ハンドボールとは何の関係もない柔道部出身。
その彼がハンドボール部を創設し、
悪戦苦闘の末、
全国でも指折りの強豪チームを作り上げていった内容。

この本は刺激的であった。
受け継ぐということは、
単に形をまねるだけではない。
その源流に流れる思いを受け継ぐことであり、
型にこだわってはならないということが示されていた。
どんな名将の真似をしたところで、
その名将にあった指導法に過ぎず、
自分のものではない。
その名将の思いを受け継ぎ、
自分なりに工夫していくことこそ、
本物の受け継ぐということ。
それを改めて教えられた。

私も真言僧として、
歴代の師より多くのことを受け継いでいる。
しかし師の真似だけではなく、
その思いを体現することこそ、
弟子としての役目と考えている。
それと共通した考えであった。

またふと、古田織部を思い出した。
彼は、師の千利休と全く反対のことをいくつもし、
仲間たちより理解されなかった。
しかし、彼こそが実は最もよく
利休の思いを体現したものであった。

人は十人十色。
それぞれ個性がある。
スポーツで言えば、
選手にも監督にもそれぞれの個性がある。
その個性がぶつかり合い、
高めあっていくことに人生の面白みがあると思う。

そんなことを伝えてくれる本であった。

最近、ハンドボールに関わるようになり
本当に感謝している。
なぜ、中学高校とハンドボールをしてきたのか。
なぜ中学時代、あの強かったチームが
市大会で負けてしまったのか。
なぜそのチームのキーパーをしたのか。
なぜ素人ばかりが集まった高校で
ハンドボールをしなくてはならなかったのか。
なぜ体調を崩し、選手としてよりも
コーチ業を優先させたのか?
そして
なぜこの時期になり、
再び関わっていくことになったのか。

すべてが一本の道に繋がった。

人生は面白い。


ちなみに、
この本には直接は書いてなかったが
この本のおかげで、桜丘の男女のチームに
何を伝えていくべきなのかが、
はっきり見えてきた。
桜丘は、強くなる!

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