今のままでよいのか?
ハンドボール。遂に代々木まで観に行くほど、
のめりこんでしまった。
ちょっと待て!
そう叫ぶ自分が居る。
今のままで良いのか?
ここのところ、中学生レヴェルの練習方法は何かを
真剣に研究している。
自分で試してきたもの、
新たに知ったもの、
実際に行ってみて有効そうなもの、
それらを組み合わせられるように
練習方法を研究している。
昨日も、試合が終了し、
帰宅してひと仕事済んでから
女子に関してはひとり一人の簡易のコメントを作って
簡単な練習方法も作成して
キャプテンの手許に渡すようにしておいた。
そしてそれをみなが読んだらしい。
しかし、それについて質問してくる生徒は皆無であろう。
男子についても今では同じことになると思っている。
それに気付いてしまった。
誰も練習方法について質問してこない。
生徒たちが研究熱心になっていない。
言われたこともその場ですぐに忘れてしまうことを。
繰り返し反復する癖がついていない。
不器用でもいいから
自分で工夫するという向上意欲が薄いことを。
これらはハンドボールの技術以前の問題。
彼ら彼女たちは与えられることを当たり前と思っている。
今日の夜の練習でも、ただ言われたことをしているだけで
自分たちで工夫をしようとしていない。
コーチも、その工夫を見せているのに
誰もその工夫をどうしたらよいのか気付いていない。
実はこの工夫しようとする選手だけが格段に向上する。
中学時代のある先輩が居る。
この先輩はセンターをしていたが、
それほど目立つ人ではなかった。
どちらかというと不器用な人であった。
しかし私はこの先輩が好きであった。
言われたことをそのまま練習する人ではなく
「練習どおりにしていない」と周りに叱られても
失敗しても失敗しても自分なりの工夫を必ず入れて
向上を図る人だったからだ。
昨日よりも今日は何を得たのか、
どんなに小さいことでも良いので
それを明確に意識することを教えられた。
私も170cmと背が低いキーパーであったが
それなりに活躍できたり
高校時代にコーチの役目を担うことができたのも
この先輩の影響であった。
私のように才能も肉体的なメリットもない人間が
それなりにできたことはこの先輩のおかげに他ならない。
逆に中学二年や三年時に
この先輩に引っ付いて練習をしたおかげで
ハンドボール以外の分野で活用ができるようになり
深く感謝している。
この先輩は遂には全日本の選手となり
今ではある大学のチームの監督となっている。
この練習への取り組み方、練習方法の組み立て方、
考え方、工夫の仕方、普段のあり方などを
伝えたいと思っていた。
この工夫をしていくことが
メンタル面での弱さを克服していく方法にも繋がるからだ。
フォーメーションの定石については、本にも記されているし
いろいろなコーチが居るから聞くことはできる。
しかし、彼ら彼女たちに今必要なことは
定石を伝えることではない。
むしろ定石は誰かに教えられるのではなく
自分たちで探して生み出していくもの。
与えられたものなどは所詮借り物で
血肉にはならない。
私はこのことを思い切り彼ら彼女たちに伝えたい。
今の子供たちは、ゲームや試験などのように
与えられたことをこなすだけであり
自分たちで開拓していくことの楽しさを知らない。
だからこそ自分たちで物事を作り出していく楽しさを伝えたい。
そこで男子のミーティングで今日は提案をした。
お寺で土日にかけて合宿をし
24時間ハンドボール漬けにならないかと。
土曜日の練習後、お寺に宿泊し
そのなかで一日中ハンドボールのことを考えさせ
そして日曜日にまた練習をし、活かしていくようにと。
すると、思わぬことに、この提案を
喜んでくださった親御さんが少なからず居た。
今回、優勝を逃したことで男子は間違いなく生まれ変わる。
彼らはあまりにも当たり前のことを
知らなさ過ぎただけであることも知った。
この合宿は、練習方法の組み立て方、
試合中の定石の研究、
先生やコーチの活用法、
全体練習と個の練習なども
伝えていくものにしたい。
チーム練習には口を閉ざすつもりだったが
彼らの要望があった。
欲しがるものは与えていこうと思う。
私も彼らの怠け心に負けないよう努めて行きたい。
それが私のハンドボールの試合であると感じている。
女子チームにも何か良い方法を見つけ出して
私が言いたいことを工夫して伝えようと思う。
正直言って、あのコメントはどうでもよいこと。
あのコメントをどのように活かしていくか
どのように工夫していくかで
あのコメントは100にもなるし0にもなる。
彼女たちとも真っ向勝負したい。
試合でフォーメーション五番を使えなかった彼女たちに
フォーメーション五番を使えるようになるように
ありとあらゆる工夫をしていきたい。
たとえお「節介坊主!」と思われようと。
その意味でK高校の生徒たちは
自分たちから面会を求めてきた。
この積極性は必ず幸運を生む。
すでにK高校の三人は幸運を引き寄せているともいえよう。
先輩たちに負けるな、女子チーム!
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