憲法によって「知る権利」を持たない日本人:岐阜刑務所事件から思う
岐阜刑務所で残念な事件が起きていた。詳しくはasahi.comの以下のニュースを見ていただきたい。 http://www.asahi.com/national/update/1211/TKY200712110334.html
かつて私はこのブログで、岐阜刑務所内の問題を提起した。 http://mantra.way-nifty.com/osho/2006/04/post_8ca8.html そしてその後に起きた事件も取り上げた。 http://mantra.way-nifty.com/osho/2006/10/post_7bfc.html 。そしてまたこの問題だ。正直言って、この時期にしか分からなかったことが悔しい。刑務間の実態調査が今こそ必要なのではないだろうか?
???初任官の者をLB級に???
だいたいLB級の刑務所に初任官の刑務官を送り込み、そこで受刑者を担当させることは狂気じみている。本来ならば、数年の経験者もしくはベテランがあたるべきLB級なのに。今回の事件が発覚したとはいえ、おそらく事態は大きくは改善されないだろう。まずは、刑務官の初任官者の赴任先を改めないとならないと思う。
???ほとんど行われない研修???
研修もまともに行われていないと聞く。LB級に赴くものならば、警察学校があるように、一年近くはみっちりと研修すべきなのではないだろうか。LB級や府中は特殊な場であるのは疑いない。研修もまもともに行わないで任官させるなど論外ではないか?
???離職率はどうなっているのか???
A級・B級・LB級の刑務官の年間の離職率と離職数を公表すべきだと思う。このあたりをはっきりと公表しないでおいては、今までのような事件の再発に繋がるように思う。離職者数が分かれば、世間ももっと考えるはずである。今の体制は、古くから居るベテランがのさばり、辛いことはすべて初任官者へといってしまいかねない。
今回の事件を見て、改めて感じた。Rights To Know 知るための権利 これが日本には欠如していることを。私たち日本人は、「知る権利」を憲法で保障されていないのだ。
岐阜三区で比例代表東海で当選している園田康博代議士が居る。彼は主に厚生労働を担当しているが、本来は憲法を主体に行うつもりで国会議員になった人である。彼はまさにこの「知る権利」が日本国憲法に記載されていないので、これを明記するために国会議員になった人である。彼の視点は本当に貴重である。
彼に憲法の仕事をさせないで放置している民主党もはっきり言って人材を無駄にしていると言ってもよいのではないだろうか。何が大切なのかをもっとしっかりと見極めて欲しい。憲法は全文を変えなくとも、まずは修正をしていけばよいのではないだろうか。アメリカから押し付けられたものであっても、それを少しずつ日本色に染めていき、日本独自なものへと変化させていくのが日本ではないのか。憲法さえも、工業と同じようにアメリカ人によって作られたものをより良いものに変えていけばよいだけのような気がする。「知る権利」を明記することを、護憲派も反対はすまい。
園田康博という貴重な存在を民主党の方々には知っていただきたい。彼がしようとしている「知る権利」を憲法に明記することが、今回のような犯罪を激減させる元になるだろうし、官僚による秘密主義を崩壊させる元にもなるはずである。今、日本を変えるにはこうした思想を持った政治家が必要だと強く感じる。
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