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2007年11月 5日 (月)

映画『象の背中』

自動車の免許の更新に出かけた。ところが私の情報確認不足で、今日は更新できず。そこで映画を観にいくことにした。

『象の背中』ある会社員の男性(部長職)が肺がんに罹り、余命を半年と宣言される。連絡を取ることをできずにいた人たちと会い、またないがしろにしていた人とも会う。癌の治療を選ばずに、最後は会社を辞め、ホスピスを受け、そして家族の元で死んでいくというストーリー。作詞家の秋山康が産経新聞に連載し、話題を呼んだ小説の映画化。なかなかすばらしい映画だった。主役の役所さんは、さすがにハリウッド俳優だけのことはある迫真の演技。実際に激痩せして役作りに励んだという。奥様役の今井美樹も感じるところがあった。同い年という親近感もあったからだと思うが。そして何よりも岸辺一徳の兄役が、一番心に残った。

この映画をカミサンと観たのだが、その後は実にヘビーな気持ちになった。しかし、嫌な気持ちではなく、誰もがいつかは死ぬという人生で最大のテーマを正面に扱ったものとしてとても感じるところがあった。もちろん、経済的に恵まれているとか、男のエゴなどという批判はあろう。それでも、一人の人間の生き様を見せ付けられたように思う。この映画は夫婦で観て欲しい。そして自分の人生を振り返りつつ、未来を観て、今を生きてもらえればと思う。そう、この映画は、死を見つめることで、今を生きることを教えてくれていると感じた。

映画館のあちこちで、涙で鼻をすする音が聞こえた。もちろん上さんも涙で、顔が大いにぬれていた。かくいう私も、涙が出そうだったが、カミサンの様子を見て、やせ我慢をしていた。

すばらしい映画だとおもう。ぜひ観て欲しい。

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癌による死亡の中で最も多いのが肺がんによるもので、世界でも年間約300万人が肺がんで死亡しています。... [続きを読む]

受信: 2007年11月 7日 (水) 21時47分

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