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2007年10月 3日 (水)

最高の高野山団体参拝二日目1

10月2日火曜日 高野山別格本山南院本堂で六時半より朝の勤行。上綱(じょうごう)様にお護摩を焚いていただいた。その炎の姿は見事というしかない。二十年前、当時まだ院家(いんげ)様と呼ばれた頃は勢いのある火勢であった。僭越ではあるが、今の私の護摩の火に似ていた。しかし、今の上綱様の護摩の炎は、故前官様の火とそっくりになってきたような気がする。さすがに、浪切不動尊の別当寺院のご住職だけはある。目に見えない道統をここに感じる。上綱さんの法話もいつになく長いものであり、そこでも四社明神の話しが出た。実は昨晩、高野山大学の学生が訪ねてきて卒論の相談をしてきた。テーマは四社明神。今回は、明神様を代表にまさに神様づくめのたびのようだ。

途中、結縁灌頂の順番を得てもらうように、弟子二人を伽藍へ。研修生伽藍のFさんには大変お世話になった。おかげでまさに絶妙のタイミングで受けられることとなった。

朝食後、信者のTさんが、別の寺院へ赴く。Tさんは最近お母様をなくされたばかり。Tさんは次女であったが養子を得てT家の跡をとる。そこでTさんは先祖のことを調べ始めると、戒名の分からない先祖が何人もいることが分かった。そこから調べるとどうも高野山のR院に過去帳の一部があるらしいことが判明。朝食後、R院へTさんは向かう。

P1060378 出発まで時間がしばらくあったので、私は銀行へ。ところが高野山上はキャッシュディスペンサーも9時からしかあかない。喘息の身体を引き釣りながら無理して行ったのだが、無駄足だった。まぁ歩かせていただいたことに感謝。南院に戻り、Tさんを除き皆で記念撮影。バスが出発しかけたそこへTさんが戻ってきた。その顔は満面の微笑み。「住職、みんな戒名が分かりました!」その出来事にTさんは、驚きと共に感謝していた。「ご先祖様が私を動かしてくれた」と彼女はつぶやいた。

P1060390P1060426P1060430  そして壇上伽藍へ。御影堂から順番に案内をしながら感謝を捧げていく。四社明神の前では専修学院の学生たちと共に拝むことができた。その稀有さに一向は笑顔満面。ここでも四社明神との縁を皆が感じてくれたようだ。

P1060432 大塔の中でもゆっくりと感謝の祈りを捧げた。結縁灌頂へ一行は向かった。

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