信者さんの死
平成七年九月より、お寺のお茶の会をずっとお世話していただいている信者さんが突然死を迎えた。さきほど、その枕経より戻ってきたところだ。ショックだった。あまりにも突然の死だった。私は何もしてあげることができなかった。悔いを深く深く残している。懺悔せざるを得ない。悲しく悔しい。
彼女とは不思議な縁があった。私が西宮に居たとき、武庫川女子大学はちょうど私の受け持っていた塾のエリアだった。縁ある土地である。平成7年、彼女と知り合い、彼女がその武庫川女子出身であることを知った。
まだ私がお寺に入って間もないころ。月例弘法大師に訪れる人は、時には一人というときもあった。それでもお茶の会を続けてこれたのは、彼女の力も大きい。前住職もずいぶんと彼女の世話になった。この十二年の間の動きをまさに彼女は目の当たりにしてきていたのである。身近な存在であった。ほんとに身近なそんざいだっただけに、とても悔しい思いでいっぱいだ。
彼女は私に葬儀をして欲しいと、以前より語っていた。ただ彼女の家は門徒であるためにそれは不可能だが、遺族の意思により法名は私がつけさせていただいた。神戸出身で高家寺と深い縁を持った彼女に高神院という院号をつけさせていただいた。そして、法名は、お茶名をそのまま使わせていただいた。
彼女の菩提を深く篤く祈る。
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