警告を無視されてきた岐阜刑務所刑務官の問題 ついに自殺者が
岐阜刑務所のこと。私はこの春より何度も何度も語ってきた。河野副大臣(当時)のも何度もメールをした。民主党の法務担当にも連絡をした。しかしどちらもそれを無視するかのごとく、調査を進めることはなかった。そして今回の事件。ついには自殺者まで生んだ。これはあきらかに政務の怠慢だと思う。私はこの自殺者が出ることを警告してきた。そしてついに自殺者が出てしまった。どんな理由があるにせよ、そのような場所に追い込んでしまったのは悲しい限りである。
刑務所はA級・B級・LB級がある。LB級は凶悪犯や重犯者を収容する場所。言葉は悪いが、いわば最終処分場のようになっている場所だ。岐阜刑務所はLB級。以前検察審査会の時に、岐阜刑務所を訪問した。そこで感じたことはとても暗いものだった。そして岐阜刑務所の暗黒面を別のかたちで知ることになる。刑務官の上司たちは守秘義務を盾に、刑務官がどれほど心を病んでいっているのかを無視した。今も心を病んだ刑務官たちは数多いと思う。
今こそ、刑務官たちの心のケアが必要だ。ここを無視しては何も進まないと思う。新たに刑務所関係に関わる政治家の方々にお願いをしたい。刑務官の離職率が激しいという問題点にも注目してもらいたい。刑務官の自殺者はこれだけではないはずだ。刑務官を辞めていった人たちのケアと追跡調査をして欲しい。現役の刑務官たちの心のケアをして欲しい。もちろん、受刑者の心のケアは重要だが、それを日常的にカバーしていく刑務官が病んでいては何にもならないからだ。
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コメント
はじめまして。
私も前々から、刑務官の過酷過ぎる労働条件に問題を感じていました。
さらに近年の新法施行により、刑務官の負担がさらに増えたとも聞いております。
刑務官退職後、心の病に悩まされ、退職後に自殺してしまった方などを知っておりますので
刑務官の退職後の問題も踏まえて
この記事を読んで、とても共感を覚えました。
しかもこの事件は、河野副大臣や民主党の法務担当に再三警告していたにも関わらず
起きてしまった事件ということで、とてもいたたまれない気持ちとなりました。
恐らくこの事件は氷山の一角であり、他にも刑務官の自殺者あるいは
刑務官退職後の自殺者も少なくないと思われます。
また、自殺まではいかないまでも、心の病に苦しんでいる方も
現職・退職後関わらず数え切れないほどいらっしゃると思います。
もしその気がおありでしたら、この件をメディアに伝えてはいかがでしょうか?
私もこの件は明らかに政務の職務怠慢だ感じますし、今後同じようなことを繰り返さないためにも
刑務官の労働条件を見直し、心のケアを行うことは必要不可欠と感じています。
警告を無視され続けて起きてしまったこの事件の真実をメディアに伝え
多くの人に現状を知ってもらうことができれば
現状を打開する糸口になるかもしれないと考え、このような提案をさせていただきました。
投稿: トト | 2007年3月 3日 (土) 18時26分
息子は刑務官14年目でした。2017年1月11日早朝に自死しました。
12月ごろから休みがちになり1月になっても休んでたみたいです。遠く離れてるので見にもいけず1年半も会ってませんでした。
飛行機で2時間はかかります、具合が悪くて休んでるなら、親元に電話をくれたら助かってたのに・・・。親は自分を責めて生活してうつ病になってます。
このような死に方では誰にも相談できず、毎日生きて行くのが辛いです。
寒い雪の中で一人寂しく死んでいったと思うと可哀そうでたまりません。
矯正管区や法務所や人事に何故と電話しても、何処も請け合ってくれません。この先どうしたら、悩みなく生きて生けるのでしょう~
ここに辿り着いたのが最後です。
投稿: ユキ | 2018年1月19日 (金) 15時15分