« 西邨まゆみさん講演会と収穫祭のプレチラシを作成 | トップページ | 月輪観の工夫 »

2006年9月14日 (木)

スピノザの視点から自らを見つめる

ユダヤ教に関する論文をいただいた。メタファーとプシャット。その中でまずスピノザに関するものが記されていた。スピノザというと『エチカ』を代表とする著作家で、汎神論を唱えて、伝統的なユダヤ教から破門された経歴を持つ、そのように捉えていた。『エチカ』に関しては倫理学の最初のものというイメージが強い。ところが彼の態度は、違っていることに気づいた。彼は純真に神と共に生きていたユダヤ人だった。人間の欲望によって色づけられた神ではなく、純粋に大宇宙の法として存在している神の中に彼は生きようとし、そのように実行し続けた。それは思想もまたそうであらねばならないという峻烈な彼の思いだ。単に汎神論と片付けてよいものではないと感じた。密教でも仏身論を大切にする。学生時代はかなり片隅に追いやっていたのだが、最近は自性法身(じしょうほっしん)ということがかなり重要になってきている。大宇宙の法そのもの。そこには人為的な奇跡は不要である。その大宇宙そのものが奇跡そのものであり、その視点に立つと人為的な奇跡などは安価なマジックと異ならないことになる。スピノザを見つめることで、私自身が自性法身の大日如来の中で、その法に純粋にしたがって生きているかどうかを感じてしまうようになった。純粋に自性法身に従って生きることなく、人為的な思い出それに逆らって生きている部分、このことをもう少し意識せねばならないのかもしれない。

このことに気づかせていただいた同志社大学の手島勲矢先生に深く感謝する

|

« 西邨まゆみさん講演会と収穫祭のプレチラシを作成 | トップページ | 月輪観の工夫 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65354/11904971

この記事へのトラックバック一覧です: スピノザの視点から自らを見つめる:

« 西邨まゆみさん講演会と収穫祭のプレチラシを作成 | トップページ | 月輪観の工夫 »