自行用の月輪観をパワーポイントで・・・よく師について欲しい
僧侶は他者が作法を行っている時間に何もしないでただ座って待っていることが多い。無念無想というが、なかなかできることではない。ついつい妄想が先走り、いろいろなことを考えてしまう。まさに言葉が先行し、いろいろ考えてしまったり思い浮かべてしまったりする。そんな時、私がいつも行じているのが月輪観だ。伝統のものと、学術のものを組み合わせたもので、あくまでも私個人の自行に修している。あるときこれを話していたら公開して欲しいという要望があり、今回公開することにした。この先も実はあるのだが、それについては伝授などの問題があるので別項にしたい。
まず、息を整える。ゆっくりゆっくり吐き、自然に吸う。秒数でいうと、12秒ほどで吐き、3秒で吸い、5秒待つ。つまり20秒で一回の呼吸、一分で3回の呼吸である。その呼吸に意識を凝らし、だいたい10回から20回ほど呼吸をする。次に以下のURLで公開したように、月を観想する。 http://www.kokeji.com/moon.htm この月輪観で、結構良い時間を過ごせる。煩悩に覆われたときはこうした観想を用いると、その煩悩に悩まされることは少なくなる。私は月輪観だが、そのほかの観想を用いても良いと思う。自分なりに工夫を凝らすべきであろう。ただし、できる限り師についてその方法論を学ぶことを強くお勧めする。一人勝手に行うものには大きな落とし穴に陥り易いからだ。よくよく師を探して欲しい。
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