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2006年6月13日 (火)

鷹匠より教えられる

6月10日にカミサンに引っ張られて鷹匠箕浦芳浩さんの話を聞きにいく。最初は彼の間合いがわからず、少々戸惑った。しかし、真剣勝負と感じ、逆に力を抜いて彼との間合いを見つめた。すると彼の間合いが見えてきた。これほどのオーラというか、間合いを身に着けている人は数少ない。背筋に芯が入り、目は笑っていても鷹のような奥深さがあり、しかも柔和に話をされる。彼は鷹匠として以外にも、鋏職人としての顔がある。そして知った。彼にとってはどちらもひとつの道なのだということを。さらに知る。彼が伝えようとしている秘密は、ものの見方であり、自分自身の取り組み方だ。挟み職人が鋏だけに目を奪われているとはさみ職人としても一流になれない。鷹匠が鷹匠のことだけに目を奪われると、鷹匠の肝心なところをつかむことができず、いつまでたっても鷹が相手にしてくれない。全神経を使って、ありとあらゆる情報を取り込み、自分自身のオリジナルな視点で物事に取り組む必要性を彼から伝えられたように思う。人と同じことをしていては何も見つからない。自分が尊敬する人物を徹底して真似、それを打ちこわし、そして新たに作り上げていく、まさに日本人が最も得意とするコピー法だ。日本人のコピーはオリジナルを超えるものが多い。まずは完全なコピー(守)。その欠点と長所を見つけ出す(破)。そして自分自身にとってもっとも良いものへと変容させる(創)。ここに大いなる秘密が隠されている。武道にしても、茶華道にしても、芸事にしても、宗教にしても、連綿と続いているものならばすべて、実はこの守破創が要である。経営でも家庭生活でも、そして自分自身の生きる道でも、このことをしっかりと掴んでおきたい。箕浦さんは鷹匠の師匠を徹底して真似た。足跡や姿勢も。そして気づいた。呼吸の大切さを。そこから彼は宇宙とつながる。呼吸を会得し、間合いを得た。最年少で鷹匠となり、また若くして会社を成功させた。彼より、大いなるものを伝えられた。宇宙との呼吸の一体感と間合い。感謝している。

今宵はこれまで。

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