オゾン層と紫外線の現状
冬が終わり春になる3月から4月。北半球ではオゾン層が最も薄くなる、南極大陸のようにオゾンホールが空くわけでもないからあまり騒がれていないが、結構大変な問題である。国内で観測した紫外線量は1990年以降、長期的に増加傾向にあり、その原因として雲量や大気中のエーロゾル量の減少があげられている。しかし、それは気象庁の発表。同じ気象庁の発表であるが2005年度のオゾン層のオゾン量は平年よりも低くかったということだ。この両者が結びついて当然のデータ。オゾン量が減れば当然紫外線も増える。特に北半球の中緯度、つまり日本の上空では4月から11月に最もオゾン量が減る。そして、夏の季節でもあり紫外線がより強く降り注ぐ。紫外線の影響はどんなものなのかまだはっきりとは分かっていない。クリントン時代のアメリカでは、5人に1人が皮膚がんになりつつあると政府のHPでも掲載されていた。だからこそ、サングラス、長袖、つば付の帽子、UVカット製品が多く出回った。今も状況的には変わっていない。環境省の言葉を信じるのならば、むしろ紫外線は徐々に増えており、よりUV対策が必要となっているといえる。五月は一年のうちでも日焼けをしやすい時期。それは太陽の日差しが強くなり、一方では冬の皮膚から夏の皮膚への移行期間でもあるために、日焼けしやすくなっているようだ。こどもを持っておられる親御さんは、特に気をつけて欲しい。こどものDNAは傷つきやすい。
このオゾン層破壊は私たちに多くを語ってくれる。近日より、私の別のブログ「健康と環境」http://mantra.way-nifty.com/healthecol/ でこのオゾン層を語ってみたいと思う。
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