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2006年4月24日 (月)

既成概念の突破:千葉補選の小沢一郎党首の命令

小沢一郎の民主党が、初めての選挙で小泉純一郎の自民党に勝った。たった一つの選挙区だったが、このシンボルは大きな意味を持つ。約1000票差。どこでこの差が出たのか・・・。

小沢一郎投手は秘策を出した。国会では毎朝8時から部門会議というのがある。各委員会に向けての党内での勉強会であり意見調整会だ。環境部会や厚生労働部会など、民主党内にもいくつもの部会がある。この部会は何よりも大切なものとして、今まで朝に鎮座してきた。ところが、前代未聞のことが今回起きた。小沢一郎党首が命じたこととは・・・。選挙前一週間の全部門会議を例外なく全部とりやめた。そして全国会議員、議員会館詰めの全秘書に命令した。「千葉の選挙区に出て応援せよ」。そして、国会議員と秘書は朝から千葉に入り、率先してチラシ配りをし、街頭演説を手伝った。こんな状態だから、応援者も手伝わないわけには行かない。これが1000票という差を生んだように思える。

もちろん「格差是正」という分かりやすい標語も大きな効果を生んだ。それを田舎で純朴に行うことで、マスコミに宣伝してもらい、より大きな評価を得ていったことも無視できない。

やはり小沢一郎党首は選挙はうまい。どんなに政策が良くても選挙に負ければただの人。選挙は勝たねばならない。それがたとえ数表差であってもだ。そのことをまざまざと見せ付けられた。

今度の選挙で格差是正が行われるわけではない。また当選者に何か特別なことができるわけでもないだろう。しかし、この選挙は新たな国作りに向けての第一歩であることは間違いない。それが正しいのか正しくないのかはこれからの動き次第だ。

何が大切で何が大切でないのか、既成概念を取っ払って動くことの重要さを見せ付けられた。朝の部門会議中止はこれからもシンボルとして語り継がれていき、この既成概念を超えることの大切さを国会議員を始め国民全員に伝わってくれればと思う。

今宵はこれまで。

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