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2006年4月 8日 (土)

大叔父の逝去2

四月六日に亡くなった大叔父、佐々木敏郎。享年87歳(満85歳の逝去)。私の亡き祖父片山与四郎の弟。一宮市で長い間、繊維工場を経営。

この大叔父は、戦争中に山西省に赴き、多くの戦友を失い、多くの中国人の死を目にしてきた。戦後、日本の復興に意を注ぎ、一宮市で活躍(私の個人的な思いでは政治家に向いていたような気もする・・・)。多くの女工さんたちと共に働き、その女工さんたちを嫁がせ、周りの信頼もとても厚い方だった。中国が開放政策に転換してからは、戦争で亡くなった方々の追悼の為に中国へ赴き、寺院や戦地を歴訪し菩提を弔いに回った。何度も何度も繰り返し中国に出かけ、民間外交を重ねて現地の方々と手と手を取り合ったという。一宮市の豊島図書館をはじめ、数箇所でその中国歴訪の旅の写真展を開催していた。一方、日本の伝統文化にも造詣が深く、陶芸家の鈴木八郎氏、歌舞伎の市川団十郎氏とも深い交流があった。

私の母方の片山家は、一宮市の真清田神社の禰宜町に室町時代以来地付きの家。そのために神社・お祭りを大切にしてきた。大叔父も、佐々木家に養子に行かれたが、お祭りのときには必ず居てくださり、私も子どものころから随分とかわいがっていただいた。今思えば、誰よりもお祭り好きな方だった。ある意味、神の子だったのかもしれない。

この大叔父は、鈴木八郎氏の陶芸作品を一宮市の博物館に寄付した。その作品展をこの四月二十九日より開催することになっていた。準備は万端。ほぼ出来上がっていたという。

先月末に大叔父の末弟が亡くなり、気落ちしたのか、また展覧会の準備に生命を注いだのか、体調不全となり、最後の最後まで周りに気を遣い、旅立っていった。

多くのことを教えてくださった大叔父。民間外交・日本文化の維持・戦争の悲劇・周りの人々への思いやり・人と人のつながり・お祭り・神事など様々なことを身をもって教えてくださった敏郎大叔父。ただただ頭が下がる。心よりご冥福を祈りたい。

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