偏見と差別は身近なところに
昨日のこと。カミさんとある友人Aさんと私とで話をしていた。すると友人BさんがゲイであることをAさんより教えられた。するとカミさんが「えー!じゃぁあなたはモーション掛けられるかも。わたしはそういう人大好きだけど」と。
ええええ????カミさんのこの発言にはビックリした。「じゃぁ、男性が女性の前に居たら、その男性はいつもその女性を襲うの?」とAさん。私も「ゲイだからといって、飛びつくわけでもないし、その発想はおかしいと思うよ。」と。
ところが、しばらくよく考えてみると、このカミさんの発言は多くの方々が今も持っているのではないだろうか?自分と違うからといって他者を排斥するのはいかがなものか?他者を勝手に判断するのはいかがなものか?確かに私たち夫婦は同性愛者ではない。一般的な夫婦だ。しかし同性愛者であっても人間であり人権がある。そしてBさんはそれを隠すことなくに正直に生きているのだから、ある意味私は尊敬する。社会的なデメリットよりも自分の心を大切にしているのだから。この話を少しした後に、カミさんはその場で、「そうよね。」とすぐに気づいてくれた。今後はこうした発言はなくなると確信している。
この日本の社会はどうか?日本では身近なところに偏見と差別がゴロゴロしている。これは同性愛ばかりではなく、もっともっと他のことにもつながる気がする。障害者の問題もそうだろうし、同和の問題もそうだし、民族的な問題もそうだろう。仏教界の中でも、寺族の問題もこれに当たるだろう。宗教間の問題も大きな問題だ。もっと私たちがいろいろな偏見や差別に対して冷静に見つめる必要があると思う。そんなことを考えさせられる出来事だった。同性愛問題は、単なる同性愛問題ではない。ありとあらゆる差別に繋がる問題であることを改めて知った。
私にも大いなる偏見があるかと思う。そうした偏見を修正する機会を与えてくれたカミさんの発言とこうしたことを考えさせてくれるきっかけを与えてくれたAさんBさんに感謝。
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