薬物依存・右翼思想・・・そのほか
関のCafeぷらなへ行く。園田康博代議士と何人かの市民との膝を交えた対話。岐阜ダルクの方から提起された薬物問題に花が咲く。今の日本では薬物依存症の所轄は主に法務省。罰則が先ずありとなっている。ところが、アメリカでは既に治療に主に目が向けられつつある。本当は日本でも罰則より治療に向けられるべきであり、所轄としては厚生労働省なのではないかという議論が飛び交った。依存症は簡単に治るものではない。しかし、薬物に依存する方向から別の健全なものへの依存に切り替えていくことは大切なこと。依存症の入り口は、タバコでありアルコール。それがシンナーやマリファナ、そして覚せい剤やコカインなどへ移っていく。そこから抜け出すには刑務所などでの監禁ではなく、やはり対話などの治療だと思う。時には瞑想や呼吸法も有効だ。その治療を通じて、人への依存に移り、さらに音楽や文学などに依存を移行させていき、依存症からの脱出を図っていくことの大切さを教えられた。刑務所に入れると一人当たり600万円ほど年間かかるらしい。それが薬物治療に回るとどれだけの人が助けられるのか。この薬物に対する理解はまだまだ得られていないので、依存症の方は自分から手を挙げられない状況のようだ。こうした人でも、治療を受けやすくする環境は大切だと強く感じる。宗教倫理学会でもこの薬物依存症をいつかとりあげてみたいと思った。
また、右翼思想に支配された若い子が居たのだが、私は彼と真剣に議論した。彼を褒め上げるのではなく、彼と向き合ったのだ。そして彼に負けないように、そして彼に道筋を伝えた。学ぶのならば真剣に学んで欲しい、中途半端な思想は身につけて欲しくない、その想いで十七条憲法の第十条と、陽明学を読むように提示した。あのように過激な思想の若者にはこの二つはとても大切だと感じたからだ。
十数人との対話で園田代議士がどれだけ取り入れて行っていただけるかは分からない。しかし、今までの彼とは何かが異なってきているのを感じた。彼にシンクタンクを作ってあげたい。それを心より感じている。
こうした話しの機会を作ってくださった、ぷらな店主小見山さんと、薬物のことを教えてくださった遠山さんはじめ、今回参加してくださった方々、そして園田代議士と秘書水野さんに感謝。また政治の話はしたいと思う。今宵はこれまで。
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