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2006年4月26日 (水)

正直に生きる:映画『HOURS』(邦題『めぐりあう時間たち』)

映画『HOURS』(邦題『めぐりあう時間たち』)をレンタルDVDで一昨日観た。ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリルストリープの三人が競演。1923年のイギリスリッチモンド、1951年のロサンジェルス、2001年のニューヨーク。時と場所が全く異なるにもかかわらず、『ダロウェイ夫人』という一冊の本の作者と読者とその主人公と同じ名前を持つ者というラインで結びついており、いろいろなモチーフで重なり合っていた作品。一人ひとりが逃げずに正面を向いて生きていくのかということを突きつけられた作品だった。監督は「リトル・ダンサー」のスティーヴン・ダルドリー。2002年のアカデミー賞でニコール・キッドマンが主演女優賞を、またゴールデン・グローブ賞作品賞&主演女優賞、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞などを受賞している作品。かなりヘビーで、つらいときに一人で見ると余計に落ち込んでしまうかもしれないが、人間の心のうちを表に出させた逸品だと思う。

この作品全体を流れているのは、正直に生きるということ。私たちは、外面ばかりを気にして正直に生きていないことが多すぎる。それは自分を生きていないということに繋がりかねない。一方で正直に生きると社会との軋轢の中で自分が苦しくなる。どうすれば良いのか?

かつて「KOYA-澄賢房覚書-」という映画を観たことがる。この映画は煩悩ということをテーマに、正直とは何かを突きつけてくれた映画だった。またアンドリュー・ニーダマン著『悪魔の弁護人』という本があるが、そこに説かれるものとも似通っていた。良き母や良き妻を演じることが良いのか?倫理観とは何なのか?このことを突きつけられた思いだ。

ちょうど宗教倫理学会での発表の直後だっただけに、この映画は妙に心に突き刺さった。これも共時性だろう。感謝感謝。

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