2020/02/25
2018/03/08
2017/01/18
「高家寺 目覚めのつぶやき: 集客ではなく 自ら深めることで充実を!」
「高家寺住職 目覚めのつぶやき
集客ではなく
自ら深めることで充実を!」
おはようございます
目が覚めたので
少し坊さんとしての思いを・・・
最近の傾向として
お寺でイヴェントをするケースが増えています
そのことそのものは悪いことではありません
しかし しかし しかし
とても大切なことがごそっと抜けているので
見る人が見れば砂上の楼閣のように見えます
それは集客用のeventばかりが先行
そこには各宗派の高祖や宗祖の教えが
ごっそりと抜けてしまっています
festivalやcelebrationにさえなっていませんから
ましてやceremonyにはなっていません
もっというと本来の意味でのserviceもありません
仏教に限って言えば
慈悲が全くないeventが並んでいるように感じます
同じことをしていても
慈悲を感じさせる行事もあります
それは各行事のメインである住職や副住職が
それぞれの教えの中で
深く祈りこんでいる場合です
・真言や天台ですと本尊との瑜伽でしょうし
・臨済や相当ならば只管や公案の深化でしょうし
・日蓮系ならばお題目を心
身に染み渡らせることでしょうし
・浄土系ならば念仏を深く深く唱えることです
こうしたことを実践されている方々が
おこなっている行事は
自然と参加者が本尊の慈悲に包まれ
目覚め気づきを促されていくもの。
しかし多くの場合は集客のためだけの
イヴェントごとですので
残念ながら慈悲も気づきも殆どありません
お寺をなんとかせねばならないという思いは
尊いものです
それでも敢えていいたい
お寺を存続させることそのものが
大事ではありません
気づき目覚めのために
仏法を深化させたり広めたりする場
それがお寺であるはずです
そうした意識が希薄すぎる
繰り返します
イヴェントごとを否定しているわけではありません
お寺の維持はとても大切なこと
それでも集客に意識を傾けるのであるならば
その二倍三倍は
それぞれの宗旨宗派の祈りを
もっともっと深める必要があるように思います
祈りが深化すれば深化するほど
外に向かって活動をせざるを得なくなるもの
3のチカラで10のイベントをするのではなく
10の祈りの深みのチカラで
3のセレモニーを充実させたいものです

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2017/01/01
「略儀ながら松三宝」
「略儀ながら松三宝」
正月一日 午前零時
除夜の鐘を打ち終わり
読経開始
法話と
松三宝
松三宝とは
洗米を盛った三方に
昆布を乗せ
それを授与していく伝統的なもの
若い頃は
高野山のお正月はこれから始まった
今でも高野山では
お祝い事があれば
この松三宝の儀式が行われる
人手が足りないので
高野山のようにはいかないが
略儀ながら
一人一人に米と昆布を
すなわち
陸(山)のものと
海のものという
縁起物を
少しずつ分けさせていただく。
この数年、毎年行っている儀礼。
これで高家寺の正月儀礼は終了。
しばらくゆっくりと
体調を整える予定。
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2015/06/15
青葉祭に思う 弘法大師生誕祭であるとともに本来は梅雨明けの行事
今日は青葉祭(写真は高野山奥之院のもの)。数年前まで、なんの疑いもなく、この日に弘法大師(空海)の生誕記念日として祝っていました。
ところが、うちのカミさんが旧暦の6月17日であることを知ってから疑問を持つようになってきました。カミさんの誕生日は梅雨が開けてカラッとした強烈に暑い時。梅雨どころかむしろ渇水が心配になるほど水気が少ない日。しかも、梅雨の厄が明けたのを祝う厄神祭(祇園祭・天王祭)も旧暦の6月16日前後。本来の青葉祭とは、梅雨明けをも祝う祭りであり、梅雨の最中ではまずいのではないかと感じるようになりました。(ちなみに師匠は旧暦の6月15日、新暦の7月21日生まれです)
それからは、高家寺では旧暦6月15日の青葉祭を旧暦6月16日の嘉承頂戴や祇園・天王祭と共に、旧暦の6月16日におこなっています。 なにを頑なにと思われるかたもおられるかもしれませんが、本来の意義を見失った儀礼は単純な形式のみであり、いわゆる世間的にいう魂がこもらないもの、背骨が全くない軟弱なものとなりかねません。
ですから小さな小さな地方寺院ですが、その本来の意義の灯火を絶やさないように旧暦の行事を守っていきたいと考えています。
ただし旧暦にこだわらず、二十四節気に合わせて、五節句も旧暦の行事も、お盆のように月遅れなど、太陽暦にも合わせた新たな措置が必要だとも感じています。
季節感を取り戻したいものです。
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2015/05/25
旧暦の花祭り 釈尊を思う
旧暦四月八日の花祭り。
昨年は閏月があったせいか
今年の旧暦はやや遅く感じます。
花祭りは
釈尊の生誕記念日。
今から約2500年前に出生された釈尊。
義成就という名を得られました。
釈尊が気づかれた仏法。
釈尊がこの世に生まれなければ
仏法という真理に気づいた人は
かなり少なかったでしょうし
日本がこのような心豊かな文化を
育むこともなかったでしょう。
釈尊の誕生日を祝うことで
釈尊の生涯を思い
釈尊の教義を思い
釈尊の思いを想う
それが花祭り。
誕生仏の周りを花で飾り
甘茶を掛けるたびに
いろいろと、
考えさせられました。
気づき目覚め(仏)
ありのままに(法)
仲良く平和に(僧)
この基本は
しっかりと守りたいものです。
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2015/04/21
桃の節句 旧暦よりも新暦の月遅れが好いかも
4月21日、今日は月例弘法大師報恩日とともに桃の節句、上巳の節句でした。旧暦三月三日だったのです。
桃の節句はやはり桃の花が咲く季節が良いですね。昨年の閏月のせいで今年は旧暦が遅すぎることもあり季節感がかなりずれていました。来年からは4月3日の月遅れの桃の節句に変更しようと考えています。そうであれば桃の花が満開です。
桃の木は、イザナギを救ったり、桃太郎の話や、天武天皇や徳川家康の桃配山など、霊木として古来より大切にされていた樹木です。この木にあやかるためには、やはりかなり季節感を意識せねばならないと感じています。
旧暦にも欠点があります。行事によっては合いにくいものもあります。その中でも桃の節句は月遅れで新暦の4月3日が好いようです。尾張一宮の真清田神社の桃花祭が新暦の4月3日にしているのは佳き判断だと思います。
今日は、人型の紙に五輪をえがき、名を記してもらい、それに汚れを移していただき、その紙を水で流しました。そのあとは洒水加持をし、桃の梢でお加持。冬のエネルギーを完全に消し去る儀式。最後に皆でチラシ寿司をいただきました。
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2014/07/11
今日は旧暦6月15日、本来の弘法大師の誕生日・青葉祭。明日は本来の厄神祭であり、夏越祭り
今日は旧暦の六月十五日、つまり本来の青葉祭(弘法大師のお誕生日)です。旧暦の六月十六日は、厄神、すなわち牛頭天王須佐之男の祭り日でもあります。この時期は梅雨が間もなく終わり夏のピークを迎える夏越の祭りにも相当します。
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2013/06/29
高家寺大師堂本尊 銀杏大師 後編
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高家寺大師堂本尊 銀杏大師 前編
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