2013/06/24

三種の慈悲 衆生縁・法縁・無縁

慈悲に三種類あると言います。
衆生縁の慈悲・法縁の慈悲・無縁の慈悲
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「衆生縁(しゅじょうえん)」。
この世の血縁や地縁などという結びつきの
縁者に対する慈悲です。
親子・兄弟姉妹・夫婦・一族といった血縁や
同じ土地に住むものも、同じ民族も
同じ会社、同じ組織に連なるのも
この衆生縁と言えるでしょう。
「法縁」
血縁や地縁ではなく
仏法による結びつきの縁者に対する慈悲です。
同じ仏法を信じるものの縁といえます。
極論すると、どんな宗教であっても
人として全うする深き信仰心のあるもの同士の
不思議な御縁も法縁といえるのではないかと思います。
師匠とのご縁はまさに法縁です。
「無縁」
まったく縁のないものに対する慈悲です。
名も知らず顔さえ観たことのない者へも
同じように慈悲心を持つこと。
これば無縁の慈悲。
尾張藩七代藩主徳川宗春は
慈悲の象徴を太陽としました。
太陽は差別なく、善悪の差別さえなく
陽の光を恵み与えてくれます。
それによりこの地上は守られています。
まさに無縁の慈悲をここに感じます。
衆生縁の慈悲は凡夫のもの
法縁の慈悲は菩薩のもの
無縁の慈悲は如来のもの
といわれています。
「愛 LOVE」と一言で言いますが
その「愛」「慈愛」「慈悲」にも
いろいろなレヴェルの愛があるもの。
「愛」という言葉を観た時
その意味するところはどういったものなのでしょうか?

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