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2015/02/03

節分 本来の季節感に触れる儀式でもある

節分とは、本来は年に四回あります。

2月3日:立春の前日
5月5日:立夏の前日
8月7日:立秋の前日
11月6日:立冬の前日

いずれも、古き季節の最終日が節分です。

ところが、2月3日は一年で最も寒い日ですし、
5月5日はこどもの日でもっとも春爛漫のとき。
8月7日は一年で最も暑い時節。
11月7日は秋深まり山々が色に満ちるころ。
いずれも春夏秋冬のもっとも満ちているころであり、
立春立花立秋立冬という
季節のはじめには似つかわしくありません。

これは現代の季節感と、
近世までの日本の本来の季節感との
相違がもたらす違和感です。
現代の季節感は、
春のピーク時を春の真ん中に置きます。
夏秋冬も同じです。
一方、近世までの日本の季節感は、
春のピーク時を春の終わりとし、
そのよく日を夏の始めとします。
春がピークになるということは
翌日には春のエネルギーが下がり始め、
夏のエネルギーが生まれるるということ。
つまり春が下山を始め、
一方では夏が登山を始めるわけですから
立夏となるのです。

夏秋冬も同じです。

本来の日本の季節感は、
その季節が生まれてからピークに達するところまで。
ピークが過ぎると
次の季節が生まれているというものです。

ですから、立春とは今の季節感の春ではなく、
まだまだ冬のエネルギーが圧倒的ではあるけれども、
春のエネルギーの芽が出始めたわけですから
立春なのです。
旧暦のお正月は、
ちょうどこの立春前後ですので、
年賀状には「初春」「迎春」と記します。

この、季節感はとても大切な感性です。
次を担うものが生まれてきたら、
それを大切にするという感性にもつながるからです。

季節感さえも
本来の日本と異なってしまっている現代日本。
いま、もう一度季節感そのものを見つめなおすと、
江戸時代までの文化がなぜ魅力的なのかが
より鮮明になるのではないでしょうか。

外国人から見た日本の優れた点とは、
平安時代や江戸時代の平和な時代に
生まれ育った文化がベースになっています。
この文化を作ってきた感性を取り戻すためにも、
四季の節分は重要です。
本来の季節感に触れる、
そうしたお祭や儀式儀礼は
とても大切ではないでしょうか?
ですから高家寺では立春前日の節分にこだわり続けます。

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