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2014/12/17

マクロコスモスとミクロコスモス 岩波新書「密教」を講義して

12月16日 今年最後の「理趣経の会」
ご近所さんが集まっての勉強会と食事会

師匠の松長有慶先生著『密教』(岩波新書)を使って。
今回はp.47-p.53 「マクロとミクロの対応」
内容は本に書いてあるとおり。

今回は少し脱線して
星占術の内容を語る。

日月火水木金土の七曜は誰もが知るが
羅睺と計都は知る人が少ない。

たまたま私は西洋占星術を少し齧ったことがあり
そこではドラゴンヘッドまたはドラゴンテイルという。

地球を中心とした天球上を
太陽も月も運行しているように見える。
そこから計算した軌道図が
太陽の軌道は黄道と言い
月の軌道は白道という。
白道と黄道の交点を羅睺と計都とする。
この交点の一点に太陽と月があるときは日蝕になり
反対にあるときは月蝕になる。
そのために羅睺と計都は日蝕と月蝕を司り
凶星とされることもあった。
それをインドの神話では
天部の神々がアムリタ(甘露)を飲んでいた時
阿修羅族である羅睺が隠れ混じってそれを飲み
永遠の命を得てしまった。
それに気づいた日天(スールヤ)と月天(チャンドラ)は
この世界の維持につとめるヴィシュヌに告げ口し
ヴィシュヌは輪(チャクラ)で羅睺の首をはねてしまった。
しかし羅睺は永遠の命を得てしまっているために
天に上って日と月に蝕をおこすとしている。

西洋ではヘッドは現在の課題、
テイルは過去の課題とすることもある。

他にも二十八宿と
四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)の関係を話し
十二星座と十三星座の問題も語った。

そして本の流れに基づいて
梵我一如を伝え、
我という言葉の枠組みを解放すると
梵我一如となることを伝えた。

それに引き続いて
煩悩即菩提・俗諦即真諦さらに
現象世界を意味する一切法も
真理を表す法性も
ともに「法dharma」という言葉を使うことを伝える。

言葉によって縛られる枠組みを解放した時
般若心経の中で解かれているように
五蘊即空 空即五蘊
となることにも連なることを話す。

最後は如来蔵。
覚る因子があるからこそ覚り得る。
ここに日本仏教の
最大のポイントが有るとも伝えた。

繰り返し繰り返し、
語り口を変えながらも伝えているが
やはり染みわたるのか
師匠の本が良いこともあり
皆がハッとしていただけることが
少なくない回であった。

佳き年の締めくくりになったことが嬉しい。

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