仏教豆知識 懺悔(さんげ)
仏教豆知識:懺悔(さんげ)1
多くの宗教に共通するのが懺悔。
懺悔とは過去に犯した自らの過ちを認識し。
それを明確に反省して、誰かにそれを告白することです。
仏教でもそれは同じです。
布薩(upoṣadha)と呼ばれる行事では、
満月と新月の日すなわち半月に一回、
僧侶が集まり、自ら反省して懺悔告白し合ったといいます。
この行事が一般信者にも広がり、
六斎日という日が制定されました。
月に六回
(旧暦の八日・十四日・十五日・二十三日・二十九日・三十日)は、
八斎戒
・生き物を殺さない
・他人のものを盗まない
・淫らな行いをしない
・嘘をつかない・酒を飲まない
・歌舞音曲を楽しまない
・高いベッドで寝ない
・正午以降は食事をしない
を守る日とされました。
不動明王も、懺悔を数えて、
その願いを叶えてくださると言い伝わっています。
添護摩木などを記す場合に
裏に懺悔を書いて、表に願い事を書くのも良いと思います。
経典を読んだり修法をしたりするときに
最初に懺悔文を読むのも大切なことだと思います。
そのうち、懺悔文本文と、修法の際の五悔も 取り上げてみようと思います。
※:仏教では、本来「ざんげ」と言わず「さんげ」と言います。
しかし、最近では「散華」と勘違いされることもあり
また一般的に「ざんげ」というので、
「ざんげ」ということが多いようです」
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