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2009/01/21

西暦2009平成二十一己丑年初弘法法話

 西暦2009平成二十一己丑年。 

己(つちのと)とは、
元々は糸の塊のシンボルで、
曲がりやすく、悪が溜まりやすいことを意味します。
だからこそ、己(おのれ)が
それを整理し秩序立てて
正すという意味が含まれて居ます。 

 「丑」とは、元々は胎児が、母親のお腹から出て、
右腕を伸ばすことから生まれた文字です。
そこから、物事を「始める」という意味と、
今まで曲がっていたものを伸ばす
という意味を持つようになりました。
また「紐」を意味し、
そこから指先で掴んだり結んだりして
秩序立てるという意味をも有しています。

 昨年は戊子年。「戊」も「子」も、
繁茂を意味する言葉で、とかく枝葉が伸びてしまい、
混乱をしやすい年でした。
事実、アメリカのサプライムローン問題を引き金に、
世界中で金融危機となり、
景気が急速に悪くなり、
政情不安も増長しました。
ありとあらゆるところで行き過ぎがあり、
サプライムローン問題という引き金で
様々な問題が噴出したように思えます。
まさに枝葉が繁茂しすぎた年でした。
本来はそうした枝を
伐採せねばならない年だったのですが、
枝伐は難しかったようです。

 今年は、昨年までに繁茂しすぎたことにより、
ありとあらゆるところに歪みが生じ曲がりやすい年です。
だからこそ、その歪みを正し、新たに秩序立てを行い、
まっすぐに伸ばしていく必要のある年です。
己にも丑にも、
曲がったものをまっすぐにし、
正しく秩序立て、
律するという意味がありますから、
この秩序立てて、律するか否かで、
来年の庚寅年のあり方が変わってきます。

 昨年中に余分に伸びきった枝葉を
切ることができなかった方々は、
今年はもう一度整理し直し、
新たな秩序立てを行なってください。
昨年に思い切って伐採できた方は、
新たな始まりの年です。

 前回の己丑年は、
東西ドイツが生まれ、
中華人民共和国と中華民国が誕生し、
二つの世界がはっきりと分かれた年でもあります。
資本主義対共産主義という
二つのイデオロギーが対立を生み
まさに政治の行き過ぎた結果が、
ひとつの国を二つに分けてしまった年でもありました。
一方では、日本人として初めてノーベル賞を
湯川秀樹博士が受賞した年でもあります。
(昨年は四人の日本人の方々が受賞し、
 大いに沸いた記憶も新しいところです。)

 この日本という国が、
この中部地方が、
この東海が、
この岐阜が、
この各務原が、
そして皆様お一人お一人が、
元気を呼び起こして、
幸運を引き寄せられるように、
高家寺は今年もお手伝いすることに
尽力させていただきます。

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