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2008/04/12

高家寺 夫婦誠誡

高家寺で行われた結婚式の中で話をした誡があります。
それを以下に記します。
あくまでも高家寺オリジナルのものです。
内容的に良い点は師からの受け売りだと思います。
劣した点は私の我執がなせるものだと思います。

高家寺 夫婦誠誡
 
 天空には太陽があり月があります。太陽と月には各々の役目があり、そこに優劣はありません。この世界には空があり海があります。空は無限に広がり多くの星々からの光を与え、海は清濁を併せ呑んで全てを浄化しています。そこに優劣の差はありません。人に男があり女があり、夫があり妻があります。男女は天地自然の大きな道に則り、ただ天より与えられた使命がおのおの別であるだけです。そこに優劣の差は微塵も存在しません。これらの相対するものに優劣の差がないという道理にこそ夫婦の道が、自ずから生じてきます。
 古事記に記される太古の世界では、伊弉諾尊と伊弉冉尊は天柱を回って遘合をされようとして、その始めを正しく直され、遂に終わりを全うして、大いなる徳を打ち立てられ、夫婦の道のありかたを今日に示されました。最初は道を外れることもあるかもしれませんが、気づいたときに直ちに協力し合えば、逆により強き絆が生まれていくものであること、そして男女にはそれぞれの使命が与えられており、その道を全うすることが大切であることを古事記の物語は伝えてくれています。夫婦はお互いにお互いの使命の違いを理解し合い、お互いを敬い、お互いを慈愛をもって、手を取り合い、各々の足りない部分を補い合って、一家を斉えていくことが肝要です。
 夫婦生活という人生の旅の途上で、外においては天災人災、内においては煩悩の荒波にのみこまれ、狂乱を示すこともあるでしょう。しかし、老いていこうとも、病めるときでも、共に歩んでいる、そのことを決して忘れず、手を取り合って人生を全うしてください。

ここに、あなた方に夫婦円満の五つの戒めを説きます。夫婦生活が円滑に進むようにするための良き習慣作りです。

  一に お互いに慈しみの心を持ち続けるように。
慈しみの心とは可愛い赤ん坊を目の前にした時の心の底の優しき思いです。お互いが真に慈しみ合えば他者にもその慈しみが溢れ出ていくでしょう。お互いを慈しみ、友人達をも慈しんでください。
  二に お互いの苦しみと悲しみを分かち合うように。
苦しみや悲しみは二人で分けると半分になるもの。一人で悩まず、よくよく話し合うことです。話し合わなくとも、誠をもって傍にいるだけで、その苦しみは苦しみでなくなります。あなた方の生きる指針となるでしょう。そして友人達の苦しみや悲しみを抜くことにも意識を傾けるようにしてください。
  三に お互いに喜びと楽しみを分かち合うように。
喜びや楽しみは二人で分けると倍増するもの。喜びや楽しみは明るい心を育てます。喜びや楽しみは生きる力となり、ツキをも呼び込んでいくでしょう。
  四に お互いに執着を捨て、尊重しあうように。
夫婦といえどもそれぞれの役目があります。その役目を理解してください。やきもちをやきすぎたり、互いに縛りあったりしないことが肝要です。執着を離れ、相手を互いにそのまま受け入れたとき、お互いを活かしあう本物の結びつきが生まれます。
  五に お互いに誠をもって良い所を常に褒めあうように。
厭なことがあったとしても、それは良きことと表裏一体。人は怒られると萎縮しやすいもの。時には叱ることも必要ですが、出来る限りお互いの良き点を伸ばすためにも誠をもって褒めあうようにしてください。

次に、あなた方の家庭が徳を積んでいくための六つの戒めを説きます。

 一に 得ることよりも与える家庭であるように
豊かな者は得ることよりも与えることに喜びを見出します。真に豊かな生活を望むのならば、与える喜びを知って下さい。
 二に 良き習慣をよく保つ家庭であるように
良き習慣は悪しき習慣の根を絶ち、新たな良き習慣の種を育んでいきます。良い習慣こそ人生の宝であることを知って下さい。
 三に 包容力豊かに他者に寛容である家庭であるように
忍耐は尊いものです。やせ我慢ではなく、他者に対して寛容であることは、それ自体がとても美しいものです。美しい人生であって下さい。
 四に それぞれの道をしっかりと歩み続けていく家庭であるように
人にはそれぞれの道があります。比較して異なるからといって、むやみに否定排斥するのではなく、自分の道も他者の道も尊重して、自分の道を迷わず歩んでいくようにしてください。
 五に 本当に心から望むことに専心する家庭であるように
人生は貴重な時間です。無駄な時間に時を費やすのではなく、本当に心から望むことに時間を割いて、人生を深めてください。
 六に 戒を実生活で活用する家庭でように
どんなに素晴らしい教えも実践してこそものになります。人生の真の宝物をいつでも得るには教えの実践に他なりません。ありのままに世間と自分たちを見つめ、これらの戒めを実践をしてください。

  以上、圓満の五箇条、積徳の六箇条の、夫婦誠誡を授けます。目先の小さなことにとらわれることなく、人生の大きなものを得るように心がけてください。お互いに対する誠意と大いなる命に対する信心をもって、病めるときも老いた後も、いついかなる時も、気づきを共有し、ありのままに、仲良く共に力強く進んでください。

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