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2008/02/05

目覚めて ありのままに 共に 生きていこう

仏教には三帰依と呼ばれる文章があります。

パーリ語では
ブッダンサラナンガッチャーミ
ダンンマンサラナンガッチャーミ
サンガンサラナンガッチャーミ

日本で使用する漢訳では
自帰依仏
自帰依法
自帰依僧

現代語訳すると
仏(仏陀)に帰依します
法に帰依します
僧侶(僧伽)に帰依します
とされることが多いと思います。

この文章を私の親友のW師は別の表現をしました。

目覚めて生きていこう
世界を生きていこう
人々と共に生きていこう

ショックでした。
というより、
これだ!と私は感じたのです。

W師はインドに足掛け8年生活し
ジャイナ教の古典文献を
世界で初めて英訳して紹介し
プーナ大学よりPh.D博士号を取得した逸材です。
サンスクリットをよく知る人物であるがゆえに
サンスクリットの直訳ではなく意訳をしました。

この意訳はとても深く味わい深いもの。
むしろ釈尊自身は
こうしたことを語っていたのではないかと思えます。

仏教の本来の教えは
 仏(仏陀)に帰依します
 法に帰依します
 僧侶(僧伽)に帰依します
という少々抹香くさい教えではなく
もっと単純に、もっと明瞭に、もっと明るく
 目覚めて生きていこう
 世界を生きていこう(ありのままに生きていこう)
 人々と共に生きていこう
というものだと私も感じています。

弘法大師の言葉に
 古人の跡を求めず
 古人の求むるところを求む
というものがあり、それを思い出しました。

この漢訳・和訳とW師の意訳の違いを
感じていただけますか?

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