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2008/02/18

『孫子』実虚三

進不可迎者 衝其虚也
退不可止者 遠而不可及也
故我欲戦 敵不得不与我戦者 攻其所必救也
我不欲戦 画地而守之
敵不得与我戦者 膠其所之也
(竹簡本)

相手の防禦の弱いところを見抜き
攻撃していないぞと見せかけながらも
その部分を崩していくと自然に相手は崩壊していく。
その逆もまた真で
自分たちの防禦の弱いところが見抜かれると
その部分から防禦は崩壊していく。
どんなチームにも弱点は存在する。
攻撃する側は
相手の弱点を正面から攻撃するのではなく
そこから相手が自滅するように持ち込むことを考えると良い。
逆に防御側は
その弱点を弱点と悟られないように
実は強い面を弱点と思わせるように攻撃させと良い。
相手にわざと攻撃させるのだ。
相手の攻撃が分かりよく防げれば
決して攻撃されてもゴールを奪われることはなく
相手は攻め疲れをする。
相手を攻め疲れをさせることこそ最大の防禦となり
逆にこちらの攻撃ともなる。
攻め疲れをすると防禦も弱くなり
相手を力少なく崩すことが出来る。
ハンドボールでは
防禦は最大の攻撃といわれるゆえんである。

また攻撃の後に、すぐに防禦に戻ることが出来れば
相手は速攻をすることができなくなる。
速やかな戻りは、相手の攻撃の意欲を削ぐ。
この速やかな戻りは
自陣の防禦の弱点さえもカバーする。
数度、この戻りの早さを相手に知らしめ
相手の速攻を防ぐと
相手の攻撃意欲は削がれ
数度に一度戻りを遅くしても
相手は速攻意欲がなくなっている。
緩急自在となり
疲労度も相手より少なくなる。

これは何もチームだけの問題ではない。
個人プレーにも、それは通じる。
攻撃にフェイントはもちろんのこと
防禦のフェイントも重要になってくる。
攻撃のフェイントは、左右上下が有効である。
これは良く使われるものであるが
スピードあるものならば
フェイントはより有効になっていく。
また高さがあるものもフェイントは有効だ。
一方、防禦のフェイントとは
相手に防禦がくると思わせることだ。
実質的なアタックがなくとも
相手にアタックが来ると思わせる方法がある。
これは攻撃側にとっては
来ると一度思い込んでしまうと
たとえ来ると分かっていても
二の足を踏んでしまい
一歩の大切さを忘れてしまう。
一歩の大切さを忘れると
オフェンスはもとよりディフェンスも
消極的になり
本来の力が出なくなる。

がっぷり四つで戦うことも大切だが
相手の力を出させなくすることも重要。
それは個人にもチームにも言えること。
ここをよくよく考え身につけて欲しいものだ。

スポーツをすると体位を最重要とするが故に
この兵法を忘れがちになる。
しかし、もともと小兵法という言葉があるように
武術も元々は兵法を必ず学ばねばならなかった。
特に孫子はいろいろな方向から見る事ができる
基本の書物。
今後も同じ文章が出るかもしれないが
ハンドボールと絡めて
いろいろな角度から見つめていきたい。

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